更新日:2026年8月16日
E-E-A-Tとは、Google が検索品質評価ガイドラインで示している、コンテンツの品質を測る4つの観点(Experience/Expertise/Authoritativeness/Trust)のことです。
順位を直接決めるスコアではありません。検索品質を評価する人向けのガイドラインに書かれた考え方で、アルゴリズムがこの通りに計算しているわけではないとされています。
ただし「何を良いコンテンツとみなすか」の指針として明示されているため、制作時の判断基準としては有用です。
4つの要素
| 要素 | 意味 | 問い |
|---|---|---|
| Experience(経験) | 実際にやった/使った経験 | 書き手は実際に体験しているか |
| Expertise(専門性) | その分野の知識 | 書き手はその分野に詳しいか |
| Authoritativeness(権威性) | その分野で認められているか | 他から参照・言及されているか |
| Trust(信頼性) | 情報と運営者が信用できるか | 誰が、どういう根拠で書いているか |
中心にあるのは Trust(信頼性)とされています。他の3つは信頼性を支える要素という位置づけです。
Experience(経験)を示す
| 示し方 | 具体例 |
|---|---|
| 実際の数値を出す | 「フォーム項目を3つ減らしてCV率が1.4倍になった」 |
| 自社の運用を書く | 「当社では週次でこの指標を見ています」 |
| 失敗も書く | 「この方法は試したが効果がなかった」 |
| 作業の過程を見せる | 設定画面、実際の手順 |
| 期間を明示する | 「6か月運用した結果」 |
他社の記事を要約した内容には経験が含まれません。数値でも手順でも、自分たちがやったことを1つは入れてください。
Expertise(専門性)を示す
- 執筆者を明示する:氏名、所属、担当領域
- 執筆者の経歴を書く:その分野での経験年数、実績
- 用語を正確に使う:定義の誤りは専門性を損なう
- 領域を絞る:何でも扱うサイトより、特定分野に集中したサイトのほうが評価されやすい
- 一次情報を参照する:公式ドキュメント、公的統計
Authoritativeness(権威性)を示す
| 示し方 | 手段 |
|---|---|
| 他サイトから参照される | 引用したくなる調査データ、図表を出す |
| 業界で言及される | 登壇、寄稿、業界メディアへの掲載 |
| 公的な認定・資格 | 取得している認定を明記 |
| 導入実績 | 企業名(許諾を得たもの)、導入社数 |
| 受賞・掲載歴 | 第三者からの評価 |
権威性は自社で宣言するものではなく、外から与えられるものです。時間がかかるため、短期で作ろうとしないでください。
Trust(信頼性)を示す
| 項目 | サイトでやること | 優先度 |
|---|---|---|
| 運営者情報 | 会社概要(所在地、代表者、法人番号) | 高 |
| 連絡手段 | 問い合わせフォーム、電話番号 | 高 |
| 執筆者の明示 | 記事に著者名と経歴 | 高 |
| 情報の出典 | 引用元へのリンク | 高 |
| 更新日の明示 | いつの情報か | 高 |
| 通信の保護 | HTTPS | 高 |
| プライバシーポリシー | 個人情報の扱い | 高 |
| 誇張しない | 断定できないことを断定しない | 高 |
Trust は最も取り組みやすく、効果も安定します。会社概要と執筆者情報を整えるだけで、基本的な部分は満たせます。
YMYLとの関係
YMYL(Your Money or Your Life)とは、健康・医療・金融・法律・安全など、誤った情報が人の生活に重大な影響を与えうる分野を指します。
| YMYL分野 | それ以外 | |
|---|---|---|
| 求められる水準 | 非常に高い | 通常 |
| 重視される要素 | 専門資格、監修体制 | 経験、実用性 |
| 個人サイトの上位表示 | 難しい | 可能 |
BtoBマーケティングの一般的な情報は YMYL には該当しないとされます。ただし、契約・法令・個人情報の扱いに踏み込む内容は慎重に書き、断定を避けてください。
BtoBサイトでの実務対応
| 優先 | やること | 工数 |
|---|---|---|
| 1 | 会社概要を充実させる(所在地・代表者・沿革) | 小 |
| 2 | 記事に執筆者名と経歴を入れる | 小 |
| 3 | 更新日を明示する | 小 |
| 4 | 出典へのリンクを入れる | 小 |
| 5 | 自社の実測値・運用実態を記事に入れる | 中 |
| 6 | 導入事例を業種別に増やす | 中 |
| 7 | 調査データを公開して参照されるようにする | 大 |
1〜4は工数が小さく、すぐできます。ここを飛ばして7から始める必要はありません。
誤解されやすい点
| 誤解 | 実際 |
|---|---|
| E-E-A-T という順位スコアがある | ない。評価の観点であってスコアではない |
| 執筆者情報を入れれば順位が上がる | 単独では上がらない。内容の質が前提 |
| 監修者を付ければよい | 形式だけでは意味がない |
| 被リンクを買えば権威性が上がる | ガイドライン違反。逆効果になりうる |
| すべての分野で同じ水準が要る | YMYL とそれ以外で求められる水準が違う |
E-E-A-T は施策の名前ではなく、判断の観点です。「E-E-A-T対策」という単独の作業があるわけではありません。
まとめ
- E-E-A-Tは経験・専門性・権威性・信頼性の4観点
- 順位スコアではなく品質評価の考え方
- 中心はTrust(信頼性)
- Experienceは自社の実測値・運用実態で示す
- 権威性は外から与えられるもの。短期では作れない
- BtoBはまず会社概要・執筆者情報・更新日・出典から
- BtoBマーケの一般情報は YMYL には該当しないとされる
よくある質問
E-E-A-Tは検索順位に直接影響しますか?
E-E-A-Tという名前のスコアが順位計算に使われているわけではないとされています。これは検索品質を評価する人向けのガイドラインに書かれた考え方で、Googleが目指す品質の方向性を示すものです。ただし、その方向性に沿ったコンテンツが評価されるようアルゴリズムが調整されているため、制作の判断基準としては有効です。
執筆者情報は必ず必要ですか?
必須ではありませんが、入れることを推奨します。誰が書いたか分からない情報より、所属と経歴が明示された情報のほうが読者にとっても信頼できます。特に専門的な内容を扱う場合、書き手の背景が判断材料になります。ただし形式的に名前を置くだけでは意味がなく、内容の質が伴っている必要があります。
監修者を立てれば評価されますか?
形式だけでは効果は期待できません。監修者名を置きながら内容が一般的な情報の寄せ集めであれば、読者にも検索エンジンにも価値は伝わりません。監修を入れるなら、実際に内容を確認してもらい、その専門性が記事の記述に反映されている必要があります。
BtoBサイトは何から着手すべきですか?
工数が小さく効果が安定する順に、①会社概要の充実(所在地・代表者・沿革)、②記事への執筆者名と経歴の記載、③更新日の明示、④出典へのリンクです。この4つは数日で対応できます。そのうえで、自社の実測値や運用実態を記事に入れていくと、他社が真似できない経験の部分が積み上がります。