更新日:2026年8月16日
サイト内回遊とは、訪問者が1ページで離脱せず、サイト内の他のページへ移動して閲覧を続けることです。
回遊が増えると接触時間が伸び、検討が進み、CVの機会が増えます。
ただし回遊そのものを目的にしないでください。ページを何枚も踏ませても、必要な情報にたどり着けなければ意味がありません。
回遊が起きる条件
| 条件 | 内容 |
|---|---|
| 次に読むべきものが提示されている | 関連記事、関連ページへの導線 |
| 提示が文脈に合っている | 読んでいる内容と関係がある |
| クリックする理由がある | タイトルで中身が分かる |
| 目的の情報が1ページで完結していない | 続きがある構成 |
| 探しやすい | 検索、カテゴリ、パンくず |
「文脈に合っている」が最も重要です。ページ下部に無関係な記事が並んでいても押されません。
内部リンクの置き方
| 位置 | 効果 | 注意 |
|---|---|---|
| 本文中(文脈のある位置) | 最も押される | 詰め込みすぎない |
| 見出しの直後 | 関連する前提記事へ | — |
| 記事末尾(関連記事) | 読み終えた人向け | 3〜5本に絞る |
| サイドバー | 常時表示 | 見られにくい |
| パンくず | 階層の把握 | 必須 |
| カテゴリ・タグ一覧 | まとめて探す | — |
本文中のリンクが最も押されます。「◯◯については別記事で説明しています」と文脈の中に置いてください。
内部リンクの原則
- リンク先が分かる文言にする:「こちら」ではなく記事のテーマを書く
- 1記事あたり3〜7本:多すぎると散る
- 関連性の高い順に置く:最初のリンクが最も押される
- 同じ記事に何度もリンクしない:1記事1回
- リンク切れを定期的に確認する
- 新記事から既存記事へ、既存記事から新記事へ、双方向に張る
最後の項目が抜けがちです。新しい記事を書いたら、関連する既存記事にもリンクを追加してください。片方向だけだと、既存記事の読者が新記事にたどり着けません。
関連記事の出し方
| 方式 | 利点 | 欠点 |
|---|---|---|
| 手動で選ぶ | 精度が高い | 記事が増えると維持できない |
| 同じカテゴリ・タグから | 自動化できる | タグが大きいと精度が落ちる |
| タグの重なり具合で並べる | 自動かつ精度が保てる | 実装が要る |
| 閲覧履歴に基づく | 個別最適 | データ量が要る |
| 新着順 | 実装が簡単 | 関連性がない |
記事が数十本を超えたら自動化してください。手動での維持は続きません。タグの重なり具合(共有タグ数÷和集合)で並べると、大きいタグに引きずられずに済みます。
CTAとの関係
| 読者の段階 | 置くべきもの |
|---|---|
| 初めて来た | 関連記事、資料ダウンロード |
| 複数記事を読んでいる | 資料ダウンロード、事例 |
| 料金ページを見た | 問い合わせ、相談 |
| 再訪した | 個別相談、ウェビナー |
初回訪問者にいきなり問い合わせを求めないでください。まだ会社を知らない段階では、資料ダウンロードのほうが自然です。
回遊を妨げるもの
| 要因 | 対処 |
|---|---|
| 関連記事が無関係 | タグ設計を見直す |
| リンクの文言が「こちら」 | テーマを書く |
| ページの読み込みが遅い | 画像を軽くする |
| スマートフォンで押しにくい | タップ領域を確保する |
| 記事が独立していてつながらない | シリーズとして構成する |
| カテゴリが多すぎる | 8個以内に整理する |
| パンくずがない | 全ページに設置する |
「記事が独立してつながらない」は設計の問題です。企画段階で、関連する記事群をまとめて設計してください。
測り方
| 指標 | 見ること |
|---|---|
| 1セッションあたりのページ数 | 全体の回遊 |
| ランディングページ別の直帰率 | 入口ページの評価 |
| 内部リンクのクリック率 | 導線が機能しているか |
| 関連記事のクリック率 | 関連性の精度 |
| 2ページ目に見られたページ | 次に読まれているもの |
| 回遊した人のCV率 | 回遊が成果につながっているか |
最後の指標を必ず見てください。回遊が増えてもCV率が変わらないなら、回遊自体には意味がなかったことになります。
回遊が目的化しないために
- 1ページで完結してよい記事もある:答えが出たなら離脱は成功
- 直帰率だけで判断しない:目的を果たして帰った可能性
- CVへの寄与で評価する:回遊数そのものではなく
- 無理に分割しない:ページ数を稼ぐための分割は嫌われる
ページを増やすための分割は逆効果です。読者は続きを読むより、そこで離脱します。
まとめ
- 回遊が起きる条件は文脈に合った提示があること
- 本文中のリンクが最も押される
- リンクの文言は「こちら」ではなくテーマを書く
- 双方向に張る(新記事から既存へ、既存から新記事へ)
- 記事が数十本を超えたら関連記事を自動化
- 初回訪問者にいきなり問い合わせを求めない
- 回遊自体を目的にしない。CVへの寄与で評価する
よくある質問
内部リンクは何本くらい置くべきですか?
1記事あたり3〜7本が目安です。多すぎると読者の注意が散り、どれも押されなくなります。置く位置は、本文中の文脈のある箇所を優先し、記事末尾の関連記事は3〜5本に絞ってください。
関連記事はどう選べばよいですか?
記事が数十本までは手動で選べますが、それ以上になると維持できません。タグの重なり具合で自動的に並べる方式が現実的です。単純な共有タグ数だと「ツール比較」のような大きいタグに引きずられるため、共有タグ数を和集合で割った値(Jaccard係数)で測ると精度が保てます。
直帰率が高いのは問題ですか?
必ずしも問題ではありません。読者が探していた答えがそのページで得られたなら、離脱は成功です。問題なのは「答えが得られずに離脱した」場合で、これは滞在時間やスクロール率と併せて見ないと区別できません。直帰率だけで判断しないでください。
回遊を増やしたのにCVが増えません。
回遊自体には価値がなかった可能性があります。関連記事が検討段階の遠いものばかりだと、読み続けても購買に近づきません。回遊した人のCV率を計測し、変化がなければ、リンク先の記事を検討段階の近いもの(比較、事例、料金)に寄せてください。あわせて、複数記事を読んだ読者に資料ダウンロードの導線を出しているかも確認してください。