更新日:2026年8月16日
広告費の配分とは、限られた予算を複数の媒体・施策にどう割り振るかを決めることです。
全部に少しずつ配分すると、どれも成果が出ません。
媒体ごとに成果が出る最低ラインの予算があるためです。
媒体ごとの役割
| 媒体 | 役割 | 検討度 | CV単価 |
|---|---|---|---|
| 検索広告(指名) | 取りこぼし防止 | 最高 | 安い |
| 検索広告(比較・課題) | 今すぐ客の獲得 | 高い | 高い |
| リターゲティング | 再接触 | 高い | 安い |
| ディスプレイ | 認知 | 低い | 安い(CVは少ない) |
| SNS広告 | 認知、資料DL | 低〜中 | 中 |
| 比較サイト | 検討層の獲得 | 高い | — |
「指名検索への出稿」を最初に確保してください。単価が安く、競合に取られるのを防げます。
配分の考え方
| 優先 | 用途 | 配分の目安 |
|---|---|---|
| 1 | 指名検索 | 必要額を確保(少額で済む) |
| 2 | 検討度の高いキーワード | 最大の配分 |
| 3 | リターゲティング | — |
| 4 | 資料ダウンロード狙い | — |
| 5 | 認知(ディスプレイ、SNS) | 余力があれば |
| 6 | 検証枠 | 全体の1〜2割 |
検討度の高い順に配分してください。認知施策は効果が測りにくく、成果まで時間がかかります。
最低ラインの考え方
| 判断 | 計算 |
|---|---|
| 月に何件のCVが欲しいか | — |
| 想定CV単価 | 過去実績または類似施策から |
| 必要な月予算 | CV数 × CV単価 |
| 判断に必要な件数 | 月10件以上が目安 |
| 最低予算 | CV単価 × 10 |
月のCVが数件では、良し悪しを判断できません。その媒体に月10件分の予算を割けないなら、配分せずに他へ寄せてください。
少額から始める手順
- ① CV計測を設定する:配信前に必須
- ② 1媒体・少数のキーワードで始める
- ③ 2〜4週間配信する
- ④ CV単価と商談化率を見る
- ⑤ 成果が出た範囲を広げる
- ⑥ 別媒体を試す
複数媒体を同時に始めないでください。どれが効いたか分からず、判断できません。
配分を見直す基準
| 状況 | 対応 |
|---|---|
| CV単価が想定内、商談化する | 増やす |
| CV単価は安いが商談化しない | 質を見直す、または減らす |
| CV単価が高いが受注する | 単価だけで判断しない |
| CV数が伸びない | 上限に達している。他へ |
| CV単価が上昇し続ける | 競合の増加。撤退も検討 |
| まったくCVしない | 設定か訴求の問題 |
「CV単価は安いが商談化しない」経路に配分を増やさないでください。営業の工数が増えるだけです。
見る指標の順序
| 順 | 指標 | 判断 |
|---|---|---|
| 1 | CV数 | 母数があるか |
| 2 | CV単価 | 効率 |
| 3 | 商談化率 | 質 |
| 4 | 商談単価 | — |
| 5 | 受注数・受注単価 | 最終 |
| 6 | 継続率 | — |
CV単価だけで媒体を比較しないでください。商談化率まで見ると順位が入れ替わります。
上限に達したとき
| 状況 | 次の手 |
|---|---|
| キーワードの表示回数が上限 | 別のキーワードへ |
| リターゲティングの母数が上限 | 流入を増やす |
| CV単価が上昇 | 別媒体、または別施策へ |
| — | 広告以外(SEO、比較サイト、紹介) |
予算を増やしてもCVが増えない状態になったら、広告以外へ配分してください。
まとめ
- 全部に少しずつ配分しない
- 指名検索への出稿を最初に確保する
- 検討度の高い順に配分する
- 月10件分のCV予算を割けない媒体には配分しない
- 複数媒体を同時に始めない
- CV単価だけで比較しない。商談化率まで見る
- 上限に達したら広告以外へ
よくある質問
広告予算はどう配分すべきですか?
検討度の高い順です。まず指名検索への出稿を確保し(単価が安く、競合に取られるのを防げます)、次に比較・課題キーワード、リターゲティングと配分してください。認知目的のディスプレイやSNS広告は、効果が測りにくく成果まで時間がかかるため、余力がある場合に限ります。
複数の媒体に配分すべきですか?
最初は1媒体に絞ってください。同時に始めるとどれが効いたか分からず、判断できません。1媒体で2〜4週間配信し、CV単価と商談化率を確認してから、成果が出た範囲を広げ、その後に別媒体を試す順序が確実です。
予算が少ない場合はどうすればよいですか?
1つの媒体・少数のキーワードに集中してください。全部に少しずつ配分すると、どれも判断できるだけのデータが集まりません。月のCVが数件では良し悪しを判断できないため、月10件分のCV予算を割けない媒体には配分せず、他に寄せてください。
配分を見直す基準はありますか?
CV単価と商談化率の両方で判断してください。CV単価が安くても商談化しない経路に配分を増やすと、営業の工数が増えるだけです。逆にCV単価が高くても受注につながっているなら、単価だけで切らないでください。予算を増やしてもCVが増えない状態(上限に達した状態)になったら、広告以外の施策へ配分してください。