更新日:2026年8月16日
BtoBサイトの文章とは、業務上の目的で訪れた読者に対して、判断に必要な情報を正確に伝えるための記述です。
読み手は業務時間中に、仕事の情報として読んでいます。
装飾的な表現より、必要な情報が正確に、短く書かれていることが求められます。
読まれる文の条件
| 条件 | 内容 |
|---|---|
| 結論が先 | 答えを最初に |
| 一文が短い | 60字程度まで |
| 具体的 | 数字、固有名詞 |
| 主語が明確 | 誰が何をするか |
| 見出しで分かる | 読まなくても構造が見える |
| 表・箇条書きを使う | 文章だけにしない |
「結論が先」が最も重要です。背景説明から始まる文章は、答えを探している読者に離脱されます。
避けるべき表現
| 表現 | なぜ避けるか | 言い換え |
|---|---|---|
| 「最適なソリューション」 | 中身が不明 | 何をするのか書く |
| 「お客様に寄り添う」 | 全社が言っている | 具体的な対応を書く |
| 「ワンストップで」 | — | 対応範囲を列挙 |
| 「業界No.1」 | 根拠がないと不信 | 根拠を示すか書かない |
| 「必ず」「絶対に」 | 断定できない | 条件を書く |
| 「圧倒的な」 | — | 数字で |
| 英語のキャッチコピー | 何の会社か分からない | 日本語で具体的に |
抽象的な形容詞は情報を持ちません。「豊富な実績」より「導入120社、うち製造業40社」のほうが伝わります。
専門用語の扱い
| 状況 | 対応 |
|---|---|
| 読み手が日常的に使う用語 | そのまま使う |
| 業界内で通じる用語 | 使ってよい |
| 自社の造語 | 使わない、または説明を添える |
| 略語 | 初出時に正式名称を書く |
| 読み手の職種で通じない用語 | 説明を添える |
| 決裁者が読む部分 | 平易に |
用語を平易にしすぎると、逆に専門性が疑われます。読み手が誰かで判断してください。
一文を短くする
| 長い | 短くした形 |
|---|---|
| 「弊社では、お客様の課題を丁寧にヒアリングした上で、最適なご提案をさせていただいております」 | 「まず課題を伺い、それに合わせて提案します」 |
| 接続詞でつなぎ続ける | 文を分ける |
| 修飾が多い | 削る |
一文60字を超えたら分けられないか検討してください。
見出しの付け方
| 悪い | 良い |
|---|---|
| 「はじめに」 | 内容が分かる見出しに |
| 「当社の特徴」 | 「設定不要で初日から使えます」 |
| 「サービス概要」 | 「何ができるか」 |
| 体言止めのみ | — |
| 抽象的 | 具体的に |
見出しだけ読んで内容が分かる状態が理想です。読者は見出しを拾い読みします。
数字の書き方
| 原則 | 例 |
|---|---|
| 具体的に | 「多くの」→「120社」 |
| 比較対象を示す | 「1.4倍(改善前比)」 |
| 前提を書く | 「同規模の企業での平均」 |
| 時点を書く | 「2026年8月時点」 |
| 出典を示す | — |
| 過大に書かない | — |
数字には必ず前提と時点を添えてください。根拠のない数字は、かえって信頼を損ないます。
社内チェックの観点
- 事実に誤りがないか:機能、価格、実績
- 断定していないか:条件によって変わることは条件を書く
- 誇張していないか
- 顧客の情報が許諾なく含まれていないか
- 法令・規制に触れる記述はないか
- 誤字・社名の誤りがないか
- 更新日が入っているか
自社の機能に触れる記述は、必ず実装と照合してください。実装されていない機能を書くと、商談で食い違いが起きます。
まとめ
- 読み手は業務時間中に仕事の情報として読む
- 結論を先に書く
- 一文は60字程度まで
- 抽象的な形容詞は情報を持たない
- 英語のキャッチコピーは避ける
- 見出しだけ読んで内容が分かる状態に
- 数字には前提と時点を添える
よくある質問
BtoBの文章で最も重要なことは何ですか?
結論を先に書くことです。読み手は業務時間中に、仕事の情報として読んでいます。背景説明から始まる文章は、答えを探している読者に離脱されます。見出しだけ読んで内容が分かる構成にすると、拾い読みにも対応できます。
専門用語は使ってよいですか?
読み手が誰かで判断してください。その業界で日常的に使われている用語であれば、そのまま使って問題ありません。むしろ平易にしすぎると専門性が疑われます。一方、自社の造語は避け、略語は初出時に正式名称を書いてください。決裁者が読む部分は平易にしてください。
「最適なソリューション」のような表現は避けるべきですか?
避けてください。抽象的な形容詞は情報を持たず、他社と区別も付きません。「豊富な実績」より「導入120社、うち製造業40社」、「最適なソリューション」より具体的に何をするかを書いてください。
公開前に何をチェックすべきですか?
事実の誤り、断定の有無、顧客情報の許諾、法令に触れる記述、社名の誤りです。特に自社の機能に触れる記述は、必ず実装と照合してください。実装されていない機能を書くと、商談で食い違いが起き、信頼を失います。