更新日:2026年8月16日
受注直後の対応とは、契約が決まってから実際に使い始めるまでの、立ち上げの準備と支援のことです。
受注は終わりではなく開始地点です。
ここでの対応がその後の定着と継続を左右します。
受注直後にやること
| 順 | やること | 時期 |
|---|---|---|
| 1 | お礼と、次に何が起きるかの連絡 | 即日 |
| 2 | 社内への共有 | 即日 |
| 3 | 引き継ぎ(営業→支援担当) | 数日以内 |
| 4 | キックオフの日程調整 | 1週間以内 |
| 5 | キックオフの実施 | 2週間以内 |
| 6 | 初期設定の開始 | — |
受注後に連絡が途絶える期間を作らないでください。「決まった後は放置された」という印象は、初期に最も避けるべきものです。
営業からの引き継ぎ
| 引き継ぐ情報 | 理由 |
|---|---|
| 導入の目的 | 何を達成したいか |
| 受注時に約束したこと | 期待値のずれを防ぐ |
| 解決したい課題 | — |
| 社内の体制 | 誰が使うか、決裁者は誰か |
| 商談での懸念点 | — |
| 導入の希望時期 | — |
| 競合と比較した理由 | 選ばれた決め手 |
「受注時に約束したこと」が引き継がれないと、初期の期待値がずれて解約につながります。
キックオフで決めること
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 目的の確認 | 何を達成したいか(改めて) |
| 成功の定義 | どうなれば使いこなせているか |
| 体制 | 誰が使うか、誰が窓口か |
| スケジュール | いつまでに何を |
| 役割分担 | こちらがやること、先方がやること |
| 連絡方法 | — |
| 次回の予定 | — |
「成功の定義」を必ず合意してください。これがないと、支援すべき内容も達成の判定もできません。
期待値を確認する
| 確認すること | 理由 |
|---|---|
| 受注時の説明との差がないか | — |
| できないことを再確認する | — |
| 効果が出るまでの期間 | — |
| 必要な作業量 | 先方の工数 |
| — | ここでずれを解消しないと後で問題になる |
受注のために期待値を上げすぎていた場合、ここで是正してください。放置すると解約という形で返ってきます。
最初の30日
| 時期 | やること | 狙い |
|---|---|---|
| 1〜3日 | キックオフ、初期設定の開始 | — |
| 1週間 | 設定の完了確認 | 最初の関門 |
| 2週間 | 操作説明、使い方の案内 | — |
| 3週間 | 実際に使い始めたか確認 | — |
| 1か月 | 振り返り、つまずきの確認 | — |
「設定が完了したか」を1週間目に必ず確認してください。ここで止まると、以降は何も進みません。
つまずきやすい箇所
| 箇所 | 対処 |
|---|---|
| 初期設定が終わらない | 代行する、手順書を用意 |
| データ移行 | 支援する |
| 社内の承認が必要な作業 | 事前に伝える |
| 担当者が忙しい | 開始日を相手に選ばせる |
| 使う人が決まっていない | キックオフで決める |
| — | — |
「社内の承認が必要な作業」を事前に伝えてください。タグの設置などは、情報システム部門の承認が要ることがあります。
複数名を巻き込む
| やること | 理由 |
|---|---|
| キックオフに複数名を呼ぶ | 1人依存を避ける |
| 操作説明を複数名に | — |
| 窓口を2名にする | 不在時の対応 |
| 上長にも状況を共有 | — |
| — | 利用者が1人だけの状態は解約リスク |
導入初期から複数名が使える状態にしてください。1人だけだと、その人の異動で終わります。
避けるべきこと
| やり方 | なぜ問題か |
|---|---|
| 受注後に連絡が途絶える | 放置された印象 |
| 引き継ぎが不十分 | 期待値がずれる |
| 成功の定義を決めない | 支援の方向が定まらない |
| 初期設定を任せきり | 終わらない |
| 1人にだけ説明する | その人の異動で終わる |
| すぐにアップセルを提案する | まだ価値を実感していない |
受注直後にアップセルを提案しないでください。まだ価値を実感していない段階では、売り込みとしか受け取られません。
まとめ
- 受注は終わりではなく開始地点
- 受注後に連絡が途絶える期間を作らない
- 受注時に約束したことを必ず引き継ぐ
- キックオフで成功の定義を合意する
- 1週間目に設定の完了を確認する
- 複数名を巻き込む
- 受注直後にアップセルを提案しない
よくある質問
受注直後に何をすべきですか?
お礼と、次に何が起きるかの連絡を即日行ってください。そのうえで営業から支援担当への引き継ぎ、キックオフの日程調整と続けます。受注後に連絡が途絶える期間を作らないことが重要で、「決まった後は放置された」という印象は初期に最も避けるべきものです。
引き継ぎで何を伝えるべきですか?
導入の目的、受注時に約束したこと、社内の体制、商談での懸念点です。特に「受注時に約束したこと」が引き継がれないと、初期の期待値がずれて解約につながります。受注のために期待値を上げすぎていた場合は、キックオフで是正してください。
キックオフで何を決めるべきですか?
「成功の定義」を必ず合意してください。「タグが全ページに入り、週1回はレポートを見ている」といった具体的な状態です。これがないと、支援すべき内容も、達成したかどうかの判定もできません。あわせて体制、スケジュール、役割分担も決めてください。
最初の1か月で気をつけることは?
1週間目に初期設定が完了したかを確認してください。ここで止まると、以降は何も進みません。設定が複雑な場合は代行するか、手順書を用意してください。あわせて、導入初期から複数名が使える状態にすることも重要です。利用者が1人だけだと、その人の異動で終わります。