更新日:2026年8月16日
構造化データとは、ページの内容が何を意味するのかを検索エンジンが理解できる形式で記述したものです。
人間はページを見れば「これは料金表だ」「これはよくある質問だ」と分かりますが、検索エンジンには文字の並びとしてしか見えません。
構造化データは、その意味を機械が読める形で明示するものです。順位を直接上げるものではありませんが、検索結果での見え方に影響します。
何のために使うか
| 目的 | 内容 |
|---|---|
| 内容の理解を助ける | ページが何について書かれているかを明示する |
| 検索結果の表示を変える | 評価の星、FAQ、パンくず等が表示されうる |
| 生成AIに引用されやすくする | 機械が解釈しやすい形で情報を提示する |
順位を直接上げる要素ではありません。ただし検索結果での占有面積が増えればクリック率は上がります。
記述形式
| 形式 | 特徴 | 推奨度 |
|---|---|---|
| JSON-LD | HTMLとは別にスクリプトタグで書く。管理しやすい | 推奨 |
| Microdata | HTMLタグに属性を埋め込む | 非推奨ではないが管理しにくい |
| RDFa | 同上 | 同上 |
JSON-LD を使ってください。本文のHTMLと分離できるため、デザイン変更の影響を受けません。
BtoBサイトで使う主な種類
| 種類 | 用途 | 置く場所 |
|---|---|---|
| Organization | 会社の情報(名称、ロゴ、所在地、SNS) | トップページ |
| WebSite | サイト全体の情報 | トップページ |
| BreadcrumbList | パンくずリスト | 全ページ |
| Article / BlogPosting | 記事の情報(著者、公開日、更新日) | 記事ページ |
| FAQPage | よくある質問 | FAQを含むページ |
| Product / Service | 商品・サービスの情報 | サービスページ |
| Event | セミナー、ウェビナー | イベントページ |
| LocalBusiness | 店舗・拠点の情報 | 拠点ページ |
まず BreadcrumbList と Organization から着手してください。実装が単純で、全ページに効きます。
FAQPage の注意
FAQPage はよく使われますが、検索結果への表示条件が変更されており、以前ほど表示されなくなっています。
| 項目 | 注意 |
|---|---|
| 本文との一致 | 構造化データに書いた質問と回答が、ページ本文にも存在すること |
| 本文にない内容を書かない | 構造化データだけに存在する内容は違反 |
| 広告や宣伝を入れない | 回答文に販促を混ぜない |
| 同じ質問を繰り返さない | ページ内で重複させない |
表示されなくなったからといって実装が無駄になるわけではありません。内容の意味を機械に伝える役割は残ります。
実装の手順
- ① 何を表現するか決める:ページの種類ごとに
- ② schema.org の定義を確認する:必須プロパティと推奨プロパティ
- ③ JSON-LD を書く:scriptタグで埋め込む
- ④ 検証する:リッチリザルトテスト、スキーマ検証ツール
- ⑤ Search Console で確認する:エラーがないか
- ⑥ 本文と一致しているか確認する
⑥を必ずやってください。ページを更新したのに構造化データが古いまま、という食い違いが最も起きやすい問題です。
やってはいけないこと
| やり方 | なぜ問題か |
|---|---|
| 本文にない内容を構造化データに書く | ガイドライン違反。手動対策の対象になりうる |
| 実在しないレビューや評価を書く | 虚偽の情報。信用も失う |
| 関係のない種類を付ける | 記事ページに Product を付ける等 |
| 自社サイトで自社の評価(星)を出す | 第三者のレビューでない自己評価は対象外 |
| 更新日を実際より新しく書く | 内容を更新していないのに日付だけ変える |
最後の項目は見落とされがちです。更新日だけを機械的に更新する運用は避けてください。
検証の方法
| ツール | 確認できること |
|---|---|
| リッチリザルトテスト | 検索結果での表示対象になるか |
| スキーマ マークアップ検証ツール | 構文とプロパティの誤り |
| Search Console の拡張レポート | サイト全体のエラー・警告 |
| ページのソース表示 | 実際に出力されているか |
最後の「実際に出力されているか」は意外と重要です。JavaScriptで挿入している場合、環境によっては読み取られないことがあります。
まとめ
- 構造化データはページの意味を機械が読める形で示すもの
- 形式はJSON-LDを使う
- 順位を直接上げるものではない
- BtoBはまずBreadcrumbList と Organizationから
- FAQPageは表示条件が変わり、以前ほど出なくなっている
- 本文にない内容を書かない
- 実装後は必ず検証ツールで確認する
よくある質問
構造化データを入れると検索順位は上がりますか?
順位を直接上げる要素ではありません。ただし検索結果でパンくずやFAQが表示されれば占有面積が増え、クリック率が上がることがあります。また、ページの内容を検索エンジンが正確に理解できるようになるため、間接的な効果は期待できます。
どの種類から実装すべきですか?
BreadcrumbList(パンくず)と Organization(会社情報)からです。実装が単純で、前者は全ページ、後者はトップページに1つ置くだけで済みます。記事を持つサイトであれば Article、FAQを載せているページには FAQPage を追加していく順序が実務的です。
FAQPageは今も効果がありますか?
検索結果への表示条件が変更され、以前ほど表示されなくなっています。ただし表示されないことと、実装が無意味であることは別です。ページ内のどこが質問と回答なのかを機械に伝える役割は残っており、生成AIが内容を解釈する際にも役立ちます。
JavaScriptで挿入しても大丈夫ですか?
読み取られる場合が多いものの、サーバー側で出力するほうが確実です。JavaScriptによる挿入は、レンダリングのタイミングや環境によって読み取られないことがあります。実装後は必ずページのソースを表示し、実際に出力されているか確認してください。