更新日:2026年8月16日
問い合わせが少ないとは、サイトへの流入はあるものの、問い合わせや資料請求といった行動に至らない状態のことです。
「問い合わせが少ない」という症状だけでは、打つ手が決まりません。
どの段階で落ちているかを特定すれば、やるべきことは自動的に絞られます。
段階に分けて見る
| 段階 | 指標 | 低い場合の問題 |
|---|---|---|
| ① 流入 | セッション数 | 集客 |
| ② 回遊 | 2ページ以上の閲覧率 | 入口ページの内容 |
| ③ 検討 | 料金・事例ページの閲覧率 | 判断材料の不足 |
| ④ 到達 | フォームページ到達率 | 導線 |
| ⑤ 入力 | 入力開始率 | フォームの見た目・項目数 |
| ⑥ 送信 | 送信完了率 | 入力の負担、エラー |
まず全段階の数値を出してください。どこが極端に低いかが分かれば、そこが着手点です。
① 流入が少ない
| 原因 | 対処 |
|---|---|
| 記事が少ない | 20〜30本を目安に増やす |
| 狙う語がずれている | 検討度の高い語に寄せる |
| 公開から日が浅い | 3か月は待つ |
| インデックスされていない | Search Consoleで確認 |
| 経路が1つしかない | 広告、比較サイト、紹介を追加 |
流入が数百セッション未満の場合、他の段階を改善しても効果が見えません。まず母数が必要です。
② 回遊しない
| 原因 | 対処 |
|---|---|
| 関連記事の導線がない | 記事末尾と本文中にリンク |
| 関連性が低い | タグ設計を見直す |
| 入口ページで用が済む | 問題ない場合もある |
| 次に読むものが分からない | 「次に読む」を明示 |
回遊しないこと自体は必ずしも問題ではありません。読者が答えを得て帰ったなら成功です。
③ 検討ページが見られない
| 原因 | 対処 |
|---|---|
| 料金ページがない | 作る(最優先) |
| 事例がない・少ない | 業種別に増やす |
| 記事から導線がない | 記事内にリンクを置く |
| メニューから辿れない | ナビゲーションを見直す |
| 検討段階が浅い層ばかり | 狙う語を見直す |
料金ページがない場合、ここが最大のボトルネックです。金額が分からないと社内で検討できません。
④ フォームに到達しない
| 原因 | 対処 |
|---|---|
| CTAがない | 各ページに設置 |
| CTAが目立たない | 位置と色を見直す |
| CTAの文言が抽象的 | 「資料を受け取る」など具体的に |
| 問い合わせしか入口がない | 資料DL、相談だけの窓口を追加 |
| ハードルが高い | 軽い依頼から |
「問い合わせしか入口がない」は取りこぼしが大きい状態です。検討初期の層は問い合わせません。
⑤⑥ フォームで落ちる
| 原因 | 対処 | 効果 |
|---|---|---|
| 項目が多い | 4項目に絞る | 大 |
| 必須・任意が不明 | 明示する | 中 |
| エラーが送信後に出る | その場で表示 | 大 |
| 入力内容が消える | 保持する | 大 |
| スマートフォンで入力しにくい | 実機で確認 | 大 |
| ボタンの文言が「送信」 | 得られるものに変える | 中 |
| 次に何が起きるか不明 | 「1営業日以内にご連絡」 | 中 |
項目数の削減が最も効きます。10項目以上あるなら、まずここから着手してください。
優先順位
| 順 | 対処 | 工数 | 効果 |
|---|---|---|---|
| 1 | フォームの項目を減らす | 小 | 大 |
| 2 | 料金ページを作る | 中 | 大 |
| 3 | 資料ダウンロードの窓口を追加 | 中 | 大 |
| 4 | CTAの文言と位置を直す | 小 | 中 |
| 5 | 事例を業種別に増やす | 中 | 中 |
| 6 | 記事を増やす | 大 | 大(時間がかかる) |
1と4は今日できます。記事を増やすのは効果が大きいものの、成果まで数か月かかります。
問い合わせの「質」も見る
| 状態 | 原因 | 対処 |
|---|---|---|
| 件数はあるが商談にならない | 検討度の低い層 | 狙う語、資料の企画 |
| 対象外の企業ばかり | ターゲティング | 記事の対象を明示 |
| 営業・売り込みの問い合わせ | — | フォームに用件の選択肢 |
| 同じ質問が繰り返される | 情報不足 | よくある質問を追加 |
件数だけを追わないでください。商談化しない問い合わせが増えても、営業の工数が増えるだけです。
まとめ
- どの段階で落ちているかを特定する
- 段階は流入 → 回遊 → 検討 → 到達 → 入力 → 送信
- 流入が数百セッション未満ならまず母数
- 料金ページの欠落が最大のボトルネックになりやすい
- 問い合わせしか入口がないと検討初期の層を取りこぼす
- 最も効くのはフォームの項目削減
- 件数だけでなく商談化率も見る
よくある質問
問い合わせを増やすには何から始めればよいですか?
まずどの段階で落ちているかを特定してください。流入・回遊・検討ページの閲覧・フォーム到達・入力開始・送信完了の各段階で数値を出し、極端に低いところが着手点です。段階を特定せずに施策を打つと、原因と関係のない改善に工数を使うことになります。
流入はあるのに問い合わせがありません。
料金ページの有無とフォームの項目数を確認してください。BtoBでは金額が分からないと社内で検討を始められず、検討ページに到達しません。またフォームの項目が10個以上あると、到達しても入力されずに離脱します。この2つで大きく変わることが多くあります。
問い合わせのハードルが高いようです。
問い合わせ以外の入口を用意してください。検討初期の層は、いきなり問い合わせません。資料ダウンロード、相談だけの窓口、ウェビナー申込といった軽い接点を作ると、その層を捉えられます。そこから育成して問い合わせにつなげる形が現実的です。
件数は増えたのに商談になりません。
検討度の低い層を集めている可能性があります。狙っているキーワードが「◯◯とは」のような情報収集段階の語に偏っていないか、配布している資料が用語集のような初期段階向けのものに偏っていないかを確認してください。比較・料金・事例といった検討度の高い切り口を増やすと、質が変わります。