更新日:2026年8月16日
繁閑に合わせた施策設計とは、自社と顧客の忙しい時期・空いている時期を踏まえて、何をいつ行うかを決めることです。
同じ施策でも時期によって成果が大きく変わります。
また自社の繁忙期と顧客の繁忙期は別です。両方を考慮する必要があります。
2つの繁閑を分けて考える
| 自社の繁閑 | 顧客の繁閑 | |
|---|---|---|
| 影響 | 施策を実行できるか | 反応が得られるか |
| 対処 | 工数のかかる施策を閑散期に | 接触を繁忙期から外す |
| 把握の方法 | 受注・作業の実績 | 業種の特性、過去の反応率 |
顧客の繁忙期に接触しても反応がありません。メールは開かれず、電話にも出てもらえません。
顧客の繁忙期の例
| 業種 | 繁忙期 | 避けるべき時期 |
|---|---|---|
| 小売・EC | 年末、大型セール | 同左 |
| 製造業 | 期末、繁忙シーズン | — |
| 建設 | 年度末 | — |
| 士業(税理士) | 確定申告期、決算期 | 2〜3月、5月 |
| 人材 | 採用の山 | — |
| 医療・介護 | — | 年末年始 |
| 共通 | 年度末、年末年始 | — |
自社の顧客がどの業種に偏っているかを確認してください。その業種の繁閑が、そのまま反応率に影響します。
時期別にやること
| 時期 | 施策 | 理由 |
|---|---|---|
| 顧客の繁忙期 | 配信頻度を落とす、記事制作 | 反応が取れない |
| 繁忙期の直後 | 個別接触、提案 | 課題が明確になっている |
| 予算編成期 | 提案、見積提示 | 来期の予算に組み込める |
| 期初 | 導入の打診 | 予算が動く |
| 閑散期 | ウェビナー、セミナー | 参加してもらえる |
| 年度末 | — | 駆け込み需要と、多忙が混在 |
「繁忙期の直後」が最も接触に適した時期です。課題が明確になっており、次に向けて改善したいと考えています。
閑散期にやる仕込み
| 施策 | 理由 |
|---|---|
| 記事の制作・リライト | 工数がかかる |
| 資料の作成・更新 | — |
| 事例の取材 | 顧客も時間が取れる |
| サイトの改修 | — |
| 計測・分析の整備 | — |
| 営業資料の見直し | — |
| 来期の計画作成 | — |
閑散期に仕込んだものが、繁忙期の成果になります。忙しくなってから作り始めると間に合いません。
自社の繁忙期の対処
| 状況 | 対処 |
|---|---|
| 記事が書けない | 事前にまとめ書きして予約公開 |
| メール配信が止まる | ステップメールで自動化 |
| 問い合わせ対応が遅れる | 一次対応の当番を決める |
| 商談が組めない | 日程を先に押さえる |
| 分析ができない | 自動レポートを用意 |
自社が忙しい時期に止まる施策は、自動化しておいてください。一度止まると再開に時間がかかります。
年間計画の作り方
| 手順 | やること |
|---|---|
| ① | 顧客の業種別に繁閑を書き出す |
| ② | 自社の繁閑を書き出す |
| ③ | 予算編成期・期初を確認する |
| ④ | 接触に適した時期を特定する |
| ⑤ | 工数のかかる施策を閑散期に配置 |
| ⑥ | ウェビナー・セミナーの時期を決める |
| ⑦ | 配信頻度を時期別に決める |
年間計画は細かく作る必要はありません。「いつ接触し、いつ仕込むか」が決まっていれば十分です。
時期に左右されない施策
| 施策 | 理由 |
|---|---|
| 検索からの流入 | 相手のタイミングで来る |
| サイトの改善 | — |
| 資料ダウンロードの受け皿 | — |
| 問い合わせへの対応 | — |
| 既存顧客の支援 | — |
検索からの流入は、相手が必要になったときに発生します。時期に左右されない基盤として価値があります。
まとめ
- 自社の繁閑と顧客の繁閑は別
- 顧客の繁忙期には反応が取れない
- 最も適した接触時期は繁忙期の直後
- 予算編成期の提案は来期に組み込める
- 閑散期に仕込んだものが繁忙期の成果になる
- 自社の繁忙期に止まる施策は自動化する
- 検索からの流入は時期に左右されない基盤
よくある質問
顧客の繁忙期はどう把握すればよいですか?
自社の顧客がどの業種に偏っているかを確認し、その業種の特性を調べてください。加えて、過去のメール開封率や架電のつながり率を月別に集計すると、実際に反応が落ちる時期が分かります。業種の一般論より、自社の実データのほうが正確です。
接触に最も適した時期はいつですか?
顧客の繁忙期の直後です。課題が明確になっており、次の繁忙期までに改善したいと考えているタイミングです。次いで予算編成期で、この時期の提案は来期の予算に組み込んでもらえる可能性があります。
自社が忙しい時期に施策が止まります。
止まる施策を自動化してください。記事は事前にまとめ書きして予約公開、メール配信はステップメールで自動化、レポートは自動生成にしておくと、繁忙期でも継続できます。一度止まると再開に時間がかかるため、止まらない設計が重要です。
年間計画はどこまで細かく作るべきですか?
「いつ接触し、いつ仕込むか」が決まっていれば十分です。月ごとに施策を細かく決めても、状況が変わって守れません。顧客の繁閑、自社の繁閑、予算編成期の3つを押さえたうえで、工数のかかる施策(記事制作、資料作成、事例取材、サイト改修)を閑散期に配置してください。