更新日:2026年8月16日
海外向けBtoBサイトとは、日本国外の企業を対象に、自社の商品やサービスを紹介し問い合わせを受けるためのサイトのことです。
英語ページを作れば海外から引き合いが来る、というものではありません。
作る前に対応できる体制があるかを確認する必要があります。
作る前に確認すること
| 確認 | 対応できないなら |
|---|---|
| 問い合わせに英語で対応できるか | 作らないほうがよい |
| 見積・契約を英語で出せるか | — |
| 輸出入の実務が分かるか | — |
| 決済・為替の対応 | — |
| 納品・サポートができるか | — |
| 法令・規制を確認したか | — |
問い合わせが来ても返せない状態が最も損失です。返信できずに放置すると、企業の評判にも影響します。
英語ページが必要な場合
| 状況 | 必要性 |
|---|---|
| 既に海外から引き合いがある | 高い |
| 海外の展示会に出ている | 高い |
| 海外に拠点・代理店がある | 高い |
| 技術的に他国で代替が難しい | 高い |
| 国内で完結している | 低い |
| 体制がない | —(先に体制) |
「既に海外から引き合いがある」場合は作る価値があります。需要が確認できているためです。
最小構成
| ページ | 内容 | 優先度 |
|---|---|---|
| 会社概要 | 所在地、設立、規模 | 最高 |
| 製品・サービス | 何ができるか | 最高 |
| 技術・仕様 | — | 高 |
| 実績 | — | 高 |
| 問い合わせ | — | 最高 |
| 認証・規格 | 国際規格への対応 | 高 |
まず5〜7ページで足ります。日本語サイトを全部翻訳する必要はありません。
翻訳の質
| 方法 | 品質 | 適性 |
|---|---|---|
| 機械翻訳のみ | 低い | 公開には不十分 |
| 機械翻訳+人の確認 | 中 | 最小構成なら可 |
| 専門の翻訳者 | 高い | 推奨 |
| 技術分野の専門知識がある翻訳者 | 最も高い | 技術資料 |
| ネイティブによる確認 | — | — |
技術用語の誤訳は信頼を損ないます。その分野の知識がある翻訳者に依頼してください。
ドメインの構成
| 方式 | 例 | 特徴 |
|---|---|---|
| サブディレクトリ | example.com/en/ | 管理が容易。評価が集約される |
| サブドメイン | en.example.com | — |
| 別ドメイン | example.com(国別) | 現地での運用に向く |
まずはサブディレクトリで十分です。管理が単純で、ドメイン全体としての評価も集約されます。
技術的な設定
| 設定 | 内容 |
|---|---|
| 言語の指定 | ページの言語を明示する |
| 言語間の関連付け | 同じ内容の別言語版を示す |
| 自動リダイレクトを避ける | 言語を選ばせる |
| 言語切り替えの導線 | 分かりやすい位置に |
| 日付・数値の表記 | — |
| 文字化けの確認 | — |
アクセス元に応じた自動リダイレクトは避けてください。意図しない言語に飛ばされると使いにくくなります。
問い合わせ対応の体制
| 項目 | 決めること |
|---|---|
| 対応言語 | 英語のみか、他も |
| 対応者 | 誰が返信するか |
| 返信までの時間 | 時差を考慮 |
| 対応できない場合の文面 | — |
| 見積の通貨 | — |
| 契約書の言語 | — |
「対応できない場合の文面」も用意してください。無反応より、対応できない旨を丁寧に返すほうが評判を損ないません。
注意点
- 日本語サイトを全部翻訳しない:必要なページに絞る
- 機械翻訳のまま公開しない:信頼を損なう
- 更新されない英語ページを放置しない
- 問い合わせフォームの必須項目を見直す:郵便番号の形式など
- 電話番号に国番号を入れる
- 規制・認証の要件を確認する:輸出、製品規格
製品によっては輸出に関する規制が適用されます。該当するかは専門家に確認してください。
まとめ
- 作る前に対応できる体制があるかを確認する
- 問い合わせが来ても返せない状態が最も損失
- 既に引き合いがある場合は作る価値が高い
- 最小構成は5〜7ページ。全部翻訳しない
- 機械翻訳のまま公開しない
- まずはサブディレクトリで十分
- 自動リダイレクトを避ける
よくある質問
英語ページは作るべきですか?
対応できる体制があるかで判断してください。問い合わせに英語で返信できる、見積や契約を英語で出せる、納品とサポートができる、といった体制がない状態で作ると、問い合わせが来ても返せません。放置すると企業の評判にも影響します。既に海外から引き合いがある場合は、需要が確認できているため作る価値があります。
日本語サイトを全部翻訳すべきですか?
必要ありません。まず会社概要、製品・サービス、技術仕様、実績、問い合わせの5〜7ページで足ります。全部翻訳すると工数が大きく、更新も追いつかなくなります。反応を見てから広げてください。
機械翻訳で公開してもよいですか?
そのままの公開は避けてください。特に技術用語の誤訳は信頼を損ないます。最小構成であれば「機械翻訳+人による確認」でも対応できますが、技術資料や仕様に関わる部分は、その分野の知識がある翻訳者に依頼してください。
URLはどう構成すべきですか?
サブディレクトリ(example.com/en/)が管理しやすく、ドメイン全体としての評価も集約されます。あわせて、ページの言語を明示し、同じ内容の別言語版を関連付けてください。アクセス元に応じた自動リダイレクトは、意図しない言語に飛ばされて使いにくくなるため避けてください。