更新日:2026年8月16日
LP(ランディングページ)とは、広告や検索からの訪問者に対して、1つの行動(資料請求や問い合わせ)を促すことに特化した縦長のページです。
通常のサイトと違い、他のページへのリンクを最小限にして、1つの結論に集中させるのが特徴です。
BtoBのLPで最も重要なのは演出ではありません。「自分向けか」「何が得られるか」「信用できるか」の3点に答えられているかです。
構成の型(8ブロック)
| 順 | ブロック | 役割 |
|---|---|---|
| 1 | ファーストビュー | 誰向けか、何が得られるかを一目で示す |
| 2 | 課題の提示 | 「自分のことだ」と思わせる |
| 3 | 解決策 | どう解決するか |
| 4 | 根拠 | 機能、仕組み、実績 |
| 5 | 導入事例 | 同業・同規模の成功例 |
| 6 | よくある質問 | 懸念を先回りして潰す |
| 7 | 料金・条件 | 価格帯、契約条件 |
| 8 | 行動の導線 | フォーム、問い合わせ |
「6. よくある質問」を入れていないLPが多くあります。商談で毎回聞かれることをここに置くと、離脱が減ります。
ファーストビューの要件
| 要素 | 内容 | 悪い例 |
|---|---|---|
| 対象の明示 | 誰向けか | (書かれていない) |
| 提供価値 | 何が得られるか | 「best solution for your business」 |
| 根拠の一言 | 導入社数、実績 | (なし) |
| 行動の導線 | ボタン1つ | 複数のボタンが並ぶ |
| 視覚 | 内容と関係する画像 | 無関係な握手やビル群の写真 |
抽象的な英語のキャッチコピーは、BtoBでは効果がありません。「何の会社か分からない」と判断され、その時点で離脱します。
改善の順番
| 順 | 手を入れる箇所 | 理由 |
|---|---|---|
| ① | フォーム | 最も改善効果が大きく、変更が容易 |
| ② | ファーストビュー | 離脱の大半がここで起きる |
| ③ | 行動の導線(CTA) | 位置・文言・数 |
| ④ | 導入事例 | 信頼の材料 |
| ⑤ | よくある質問 | 懸念の解消 |
| ⑥ | デザイン全体 | 最後 |
デザインの刷新から始めないでください。工数が大きい割に、原因がデザインでなかった場合に何も改善しません。
フォームの改善
- 項目を減らす:会社名・氏名・メール・電話の4項目で足りることが多い
- 任意項目を明示する:必須と任意を色と文字で区別する
- 入力補助を入れる:郵便番号から住所、法人番号から社名
- エラーをその場で示す:送信後にまとめて出さない
- 送信ボタンの文言を変える:「送信」より「資料を受け取る」
- 次に何が起きるか書く:「1営業日以内にご連絡します」
項目数の削減が最も効きます。「役職」「従業員数」「導入時期」といった項目は営業には有用ですが、その1項目ごとに離脱が発生します。商談で聞けることは、フォームで聞かないでください。
BtoBで効く要素
| 要素 | 効く理由 |
|---|---|
| 同業・同規模の導入事例 | 自分に当てはまるか判断できる |
| 価格帯の目安 | 社内で概算を出せる |
| 導入までの期間 | スケジュールが立てられる |
| セキュリティ・契約条件 | 情報システム部門と法務が確認する |
| 比較表 | 検討の土俵に乗れる |
| 担当者の顔と名前 | 相手が見える |
| 「相談だけでも可」の明示 | 問い合わせのハードルが下がる |
価格を出さないと、多くの担当者は社内に持ち帰れません。正確な金額でなくても、帯だけは示してください。
よくある失敗
| 失敗 | 起きること | 対処 |
|---|---|---|
| 1ページに複数の目的 | どれも達成されない | 1LP1目的にする |
| 他ページへのリンクが多い | 離脱する | 導線を絞る |
| 広告の文言とLPの内容が違う | 即離脱する | 広告とLPの見出しを揃える |
| スマートフォンで崩れる | 読まれない | 実機で確認する |
| 読み込みが遅い | 表示前に離脱する | 画像を軽くする |
| 成果を測っていない | 改善できない | CV計測を先に設定する |
「広告の文言とLPの内容が違う」は特に多い失敗です。広告で書いた言葉が、LPの見出しに出てこないと、来た人は「違うページに来た」と判断します。
まとめ
- LPは1ページ1目的。他ページへの導線は最小限に
- 構成はファーストビュー → 課題 → 解決策 → 根拠 → 事例 → FAQ → 料金 → 導線
- ファーストビューで誰向けか・何が得られるかを示す
- 抽象的な英語のキャッチは効かない
- 改善はフォーム → ファーストビュー → CTAの順
- 価格帯を示すと社内に持ち帰れる
- 広告の文言とLPの見出しを揃える
よくある質問
LPのCVRはどのくらいが目安ですか?
商材、流入経路、CVの定義によって大きく変わるため、業界平均を基準にする意味は薄いです。自社の過去実績と比べて判断してください。なお「資料ダウンロード」と「問い合わせ」ではCVRが数倍違うため、比較する際は同じ定義で揃える必要があります。
LPは長いほうがよいですか、短いほうがよいですか?
検討度によります。すでに課題が明確な相手(指名検索や比較検討中)には短いLPが向き、課題を認識していない相手には説明が必要なため長くなります。判断基準は長さではなく、「その相手が判断するのに必要な情報が揃っているか」です。
フォームの項目はいくつまで減らせますか?
BtoBでは会社名・氏名・メールアドレス・電話番号の4項目まで減らせます。役職や従業員数、導入時期といった情報は商談で聞けるため、フォームで取る必要はありません。項目を1つ増やすごとに離脱が発生することを前提に、本当に事前に必要な情報だけに絞ってください。
どこから改善すればよいか分かりません。
まずどこで離脱しているかを確認してください。フォームまで到達しているのに送信されないならフォームの問題、ファーストビューで大半が離れているなら訴求の問題です。ページ内のどこまでスクロールされているかを計測すれば、手を入れるべき箇所が特定できます。感覚で判断せず、離脱地点を先に押さえてください。