更新日:2026年8月16日
サイト診断とは、Webサイトが集客と商談創出の役割を果たせているかを、項目ごとに確認して課題を特定することです。
改善に着手する前に現状のどこが弱いかを把握するための作業です。
感覚で「見た目が古い」と判断して作り直すより、項目ごとに確認したほうが、費用対効果の高い改善が見つかります。
① 計測(最優先)
| 項目 | 確認方法 | 優先度 |
|---|---|---|
| 計測タグが全ページに入っているか | 複数ページで確認 | 最高 |
| CV計測が動いているか | テスト送信 | 最高 |
| 社内アクセスを除外しているか | 設定確認 | 高 |
| Search Consoleと連携しているか | — | 高 |
| 流入経路が識別できているか | directの割合を確認 | 高 |
ここが欠けていると、以降の項目を確認しても改善の判断ができません。最初に直してください。
② 集客
| 項目 | 確認方法 | 優先度 |
|---|---|---|
| 自然検索の流入があるか | アクセス解析 | 高 |
| 指名検索されているか | Search Console | 中 |
| 対策キーワードで順位が付いているか | — | 高 |
| インデックスされているか | Search Console | 最高 |
| 流入経路が分散しているか | — | 中 |
③ 情報(載っているか)
| 項目 | なぜ必要か | 優先度 |
|---|---|---|
| 何をする会社か1画面で分かるか | 分からないと即離脱 | 最高 |
| 対象(誰向けか)が明示されているか | 自分ごと化 | 高 |
| 料金または価格帯があるか | 社内で概算が出せる | 最高 |
| 導入事例があるか | 判断材料 | 高 |
| 業種別・規模別の事例があるか | 自社と重ねられる | 中 |
| よくある質問があるか | 懸念の解消 | 中 |
| 会社概要が充実しているか | 与信で確認される | 高 |
「料金または価格帯」が最も欠けている項目です。BtoBでは金額が分からないと稟議を始められません。
④ 導線
| 項目 | 確認方法 | 優先度 |
|---|---|---|
| 各ページにCTAがあるか | 目視 | 高 |
| CTAの文言が具体的か | 「送信」になっていないか | 中 |
| フォームの項目が5個以下か | — | 最高 |
| 必須と任意が明示されているか | — | 中 |
| エラーがその場で表示されるか | 実際に入力 | 高 |
| 問い合わせ以外の入口があるか | 資料DL、相談 | 高 |
| 電話番号が出ているか | — | 中 |
フォームの項目数は最も改善効果が大きい項目です。10個以上あるなら、まずここを削ってください。
⑤ 信頼
| 項目 | 確認方法 | 優先度 |
|---|---|---|
| 所在地・代表者が記載されているか | 会社概要 | 高 |
| 執筆者が明示されているか | 記事 | 中 |
| 更新日が表示されているか | — | 中 |
| プライバシーポリシーがあるか | — | 高 |
| 実績・取引先が示されているか | — | 中 |
| 情報が古くないか | 日付、実績の年 | 高 |
⑥ 技術
| 項目 | 確認方法 | 優先度 |
|---|---|---|
| スマートフォンで崩れていないか | 実機 | 最高 |
| 表示が極端に遅くないか | 計測ツール | 高 |
| HTTPSになっているか | — | 最高 |
| 404が発生していないか | Search Console | 中 |
| サイトマップを送信しているか | — | 中 |
実機での確認を必ずしてください。PCの画面幅を狭めた表示と、実際のスマートフォンでは挙動が違います。
診断後の進め方
- ① 「最高」の項目で欠けているものを直す:計測、料金、フォーム、スマートフォン表示
- ② 工数の小さいものから着手する:フォームの項目削減、CTAの文言
- ③ 1回に1箇所だけ変える:効果が分かるように
- ④ 変更前の数値を記録する
- ⑤ 2〜4週間後に確認する
全部を一度に直さないでください。何が効いたか分からなくなります。
まとめ
- 改善の前に現状を項目ごとに確認する
- 最優先は計測。ここが欠けると判断できない
- 最も欠けているのは料金・価格帯
- 最も改善効果が大きいのはフォームの項目数
- スマートフォンは実機で確認する
- 工数の小さいものから、1回に1箇所ずつ
よくある質問
サイト診断は何から確認すべきですか?
計測が正しく動いているかからです。計測タグが全ページに入っているか、CV計測が動いているか、社内アクセスを除外しているかの3点を最初に確認してください。ここが欠けていると、他の項目を改善しても効果を判断できません。
診断の結果、たくさん課題が出た場合はどうしますか?
優先度が「最高」の項目のうち、工数が小さいものから着手してください。具体的にはフォームの項目削減、価格帯の掲載、スマートフォン表示の修正です。すべてを一度に直すと、何が効いたか分からなくなります。1回に1箇所ずつ変え、2〜4週間後に数値を確認する進め方が確実です。
料金を載せたくないのですが。
価格帯だけでも載せることをお勧めします。BtoBでは担当者が社内で概算を出せないと稟議を始められず、金額が分からない時点で候補から外されます。個別見積が前提の商材でも「月額◯万円〜、規模と業務範囲により変動」という形であれば示せます。
自社で診断できますか?
できます。この記事の30項目は、専門知識がなくても確認できるものが中心です。ただしスマートフォンでの表示確認は必ず実機で行ってください。PCで画面幅を狭めた表示と、実際のスマートフォンでは挙動が異なります。表示速度と技術的な項目については、計測ツールの数値を見るだけでも判断材料になります。