更新日:2026年8月16日
マーケティング支援会社とは、集客・広告運用・記事制作・サイト改善などを代行または支援する事業者のことです。
同じ「支援」でも実際にやってくれる範囲は会社によって大きく違います。
契約前に何を、誰が、どこまでやるかを確認しないと、期待とずれます。
確認すべき10項目
| # | 項目 | 確認すること |
|---|---|---|
| 1 | 対応範囲 | どこからどこまでか |
| 2 | 実際の担当者 | 誰が作業するか。何社を掛け持ちか |
| 3 | 同業・同規模の実績 | 自社に近い事例があるか |
| 4 | 成果の定義 | 何をもって成果とするか |
| 5 | 報告の頻度と内容 | 月次か、週次か |
| 6 | 契約期間と解約条件 | 最低期間、通知期限 |
| 7 | 費用の内訳 | 固定費、変動費、追加費用の条件 |
| 8 | 納品物の帰属 | 記事、データ、広告アカウント |
| 9 | できないこと | 何でもできると言わないか |
| 10 | 社内に残るもの | 手順、ノウハウ |
8の「納品物の帰属」は見落とされがちです。広告アカウントが支援会社の所有だと、解約時に過去のデータを失います。
「実際の担当者」を確認する
| 確認 | なぜ必要か |
|---|---|
| 提案者と担当者が同じか | 提案は上手いが担当は新人、ということがある |
| 担当者の経験 | — |
| 何社を掛け持ちしているか | 工数の配分 |
| 担当者が変わる可能性 | 引き継ぎの体制 |
| 実作業を再委託しているか | — |
提案の場に来た人が担当するとは限りません。契約前に「実際に作業されるのはどなたですか」と確認してください。
成果の定義を決める
| 曖昧な定義 | 明確な定義 |
|---|---|
| 「集客を改善する」 | 「6か月で自然検索の流入を月◯セッションへ」 |
| 「記事を制作する」 | 「月4本、指定キーワードで公開まで」 |
| 「広告を運用する」 | 「CV単価◯円以内でCV数月◯件」 |
| 「サポートする」 | 「月1回の定例と、随時の質問対応」 |
成果が数値で定義できない契約は、後で必ず揉めます。数値が難しい場合でも、作業の量と範囲は明確にしてください。
注意すべき提案
| 提案 | なぜ注意が必要か |
|---|---|
| 「何でも対応できます」 | 実態を確認する |
| 「順位を保証します」 | 検索順位は保証できない性質のもの |
| 「被リンクを◯本つけます」 | ガイドライン違反の恐れ |
| 「必ず成果が出ます」 | 断定できない |
| 実績が抽象的 | 具体的な数字がない |
| 契約を急がせる | — |
| 極端に安い | 工数が確保されない可能性 |
「順位保証」と「被リンクの購入」は避けてください。後で評価が下がる危険があります。
契約前に決めること
- 社内の窓口を1人決める:誰の担当でもない状態にしない
- 提供する材料を決める:実測値、事例、運用実態
- 確認のプロセスを決める:公開前に誰が見るか
- 報告の場を設定する:月次の定例など
- 成果の評価時期を決める:SEOなら6か月以上
- 納品物の帰属を明記する
成果が出ない場合
| 原因 | どちら側の問題か | 対処 |
|---|---|---|
| 丸投げしている | 自社 | 企画と確認を社内で持つ |
| 材料を渡していない | 自社 | 実測値、事例を提供 |
| 窓口がいない | 自社 | 担当を決める |
| 期間が短すぎる | — | 評価時期を見直す |
| 作業が実施されていない | 支援会社 | 報告内容を確認 |
| 担当者の経験不足 | 支援会社 | 担当変更を相談 |
| 実力不足 | 支援会社 | 乗り換えを検討 |
まず自社側の3項目を確認してください。丸投げ、材料の未提供、窓口の不在が原因のことが多くあります。
乗り換えの判断
| 状況 | 判断 |
|---|---|
| 自社側に原因がある | まず自社を直す |
| 報告が実態と合わない | — |
| 作業が実施されていない | — |
| 担当変更でも改善しない | 乗り換えを検討 |
| 期間が半年未満 | まだ判断できない |
乗り換える前に、納品物とアカウントの帰属を確認してください。引き継げないと、それまでの蓄積を失います。
まとめ
- 何を、誰が、どこまでやるかを契約前に確認する
- 提案者と実際の担当者は別のことがある
- 成果を数値で定義する
- 順位保証と被リンク購入を提案する会社は避ける
- 納品物とアカウントの帰属を明記する
- 成果が出ないときはまず自社側を確認する
- 乗り換え前に引き継げるかを確認する
よくある質問
支援会社を選ぶとき、何を確認すべきですか?
対応範囲、実際の担当者、同規模の実績、成果の定義、納品物の帰属の5つが特に重要です。中でも「実際に作業するのは誰か」は必ず確認してください。提案の場に来た人が担当するとは限らず、経験の浅い担当者が付くこともあります。
「順位を保証します」という提案はどうですか?
避けてください。検索順位は検索エンジン側のアルゴリズムで決まるため、保証できる性質のものではありません。保証をうたう場合、ガイドラインに反する手法(被リンクの購入など)を使っている可能性があり、後で評価が下がる危険があります。
成果が出ない場合、どうすればよいですか?
まず自社側を確認してください。丸投げしていないか、実測値や事例といった材料を渡しているか、社内の窓口が決まっているかの3点です。外注は自社の手を減らすものであって、判断を代行させるものではありません。自社側に問題がなければ、報告内容と実際の作業を確認し、担当変更を相談してください。
契約時に見落としがちな点はありますか?
納品物とアカウントの帰属です。広告アカウントが支援会社の所有になっていると、解約時に過去の運用データをすべて失います。記事や制作物の著作権、計測アカウントの管理権限も含めて、誰のものかを契約書に明記してください。乗り換えを検討する段階で気づくと手遅れになります。