更新日:2026年8月16日
オプトアウトとは、受け手が「今後は送らないでほしい」と意思表示することで、案内や情報の受信を停止する仕組みです。届いた広告メールの末尾にある「配信停止はこちら」がこれにあたり、送り手には停止の手段を用意する義務があります。
対になる考え方がオプトインで、こちらは受け手が事前に「送ってよい」と同意する仕組みです。日本のメール広告は原則オプトインですが、オプトアウトの導線を用意しておくことは別途求められます。
この記事では両者の違いと、メール配信で実際に何を用意すればよいかを説明します。
オプトアウトとオプトインの違い
もっとも大きな違いは、同意を取る順番です。
| オプトイン | オプトアウト | |
| 同意のタイミング | 送る前に同意を得る | 送った後に停止を受け付ける |
| 初期状態 | 送らない | 送る |
| 受け手の負担 | 小さい | 自分で止める手間がかかる |
| 日本の広告メール | 原則こちら | 併せて必須 |
| 例 | 資料請求時のチェックボックス | メール末尾の配信停止リンク |
日本では特定電子メール法により、広告・宣伝を目的とするメールはあらかじめ同意を得た相手にしか送れません(オプトイン方式)。ただし同意を得て送っている相手にも、いつでも止められる手段(オプトアウト)を提供する必要があります。
メール配信で必要な3つの対応
| 対応 | 内容 |
|---|---|
| 配信停止の導線 | 本文中に停止用のリンクまたは連絡先を明記する |
| 送信者の表示 | 送信者の氏名または名称、連絡先を記載する |
| 同意の記録 | いつ・どの経路で同意を得たかを残しておく |
配信停止リンクは見つけられる場所に置いてください。極端に小さい文字にする、画像の中に埋め込むといった実装は、リンクとして機能していないと判断されるおそれがあります。
同意が不要な場合
例外的に、事前の同意なく送れる相手もあります。
- 名刺などで書面により電子メールアドレスを通知してきた相手
- 取引関係にある相手への、取引に関する連絡
- 自社のサイト等でメールアドレスを公表している団体・事業者(広告の受信拒否を表明していない場合)
ただしいずれの場合も、オプトアウトの申し出があれば以後は送信できません。「名刺交換したから何度でも送ってよい」わけではない点に注意してください。
対応しない場合のリスク
| リスク | 内容 |
|---|---|
| 法令上の措置 | 特定電子メール法に基づく措置命令の対象になり得る |
| 到達率の低下 | 受信側で迷惑メール報告が増え、ドメイン全体の評価が下がる |
| 信用の毀損 | 止めてほしいのに届き続ける状態は、企業姿勢として問題視される |
実務上とくに効いてくるのは2つ目です。配信停止を見つけられなかった読者は迷惑メール報告のボタンを押します。これが積み重なると、同じドメインから送る他のメールも受信箱に届かなくなります。
運用で決めておくこと
- 停止の申し出を受けてから、何営業日以内に反映するか
- 停止した相手のデータをどう管理するか(削除するか、停止フラグを立てるか)
- 複数のメール種別がある場合、まとめて止めるか種別ごとに選べるようにするか
- 別ルートで再度同意を得たとき、停止状態をどう扱うか
停止した相手を物理削除しないほうが安全です。削除すると、別のリストから再度取り込んだときに「同意済みの新規」として扱われ、再送してしまいます。停止フラグで残しておけば、名寄せの段階で弾けます。
まとめ
- オプトアウトは受け手が受信を止める仕組み、オプトインは事前に同意を得る仕組み
- 日本の広告メールは原則オプトインだが、オプトアウトの導線も必須
- 配信停止リンクは見つけられる場所に置く
- 停止した相手は削除ではなくフラグで管理する
grip space のメール配信では、配信停止の導線が標準で組み込まれ、停止した相手は以後の配信対象から自動的に外れます。
よくある質問
オプトアウトとオプトインの違いは何ですか?
オプトインは送る前に受け手の同意を得る方式、オプトアウトは送った後に受け手が停止を申し出る方式です。日本の広告メールは原則オプトイン方式ですが、同意を得て送っている相手にも配信停止の手段(オプトアウト)を用意する必要があります。
配信停止リンクは必ず入れないといけませんか?
広告・宣伝を目的とするメールでは、受信拒否の通知を受けるための連絡先または導線を表示する必要があります。リンク形式でなくても構いませんが、実務上は本文末尾に配信停止リンクを置くのが一般的です。
名刺交換した相手には自由にメールを送れますか?
名刺などで書面によりアドレスを通知してきた相手には、事前の同意なく送信できる場合があります。ただし相手から受信拒否の意思表示があれば、以後は送信できません。
配信停止された連絡先は削除すべきですか?
削除より停止フラグでの管理をおすすめします。削除すると別のリストから再取り込みした際に新規として扱われ、再送してしまうためです。
