更新日:2026年8月16日
リダイレクトとは、アクセスされたURLから別のURLへ自動的に転送する仕組みです。ページを移動したり削除したりしたときに、訪問者を新しいURLへ案内し、検索エンジンにも移転を伝える役割を持ちます。
転送には種類があり、どれを使うかで検索評価の引き継ぎ方が変わります。サイトリニューアルやドメイン移行で最も事故が起きやすいのがこの設定です。
この記事では301と302の違いを中心に、設定の判断基準を説明します。
301と302の違い
| 301 | 302 | |
|---|---|---|
| 意味 | 恒久的な移転 | 一時的な移転 |
| 検索評価 | 新URLへ引き継がれる | 旧URLに残る |
| インデックス | 新URLに置き換わる | 旧URLのまま |
| 使う場面 | リニューアル、ドメイン移行、URL統合 | メンテナンス中、期間限定の切り替え |
| ブラウザのキャッシュ | される(戻しにくい) | されにくい |
迷ったときの判断基準は「元のURLに戻す予定があるか」です。戻さないなら301、戻すなら302を選びます。
注意したいのは301のキャッシュです。ブラウザが転送先を記憶するため、誤って設定すると訪問者側のキャッシュが消えるまで元に戻せません。設定前に転送先を確認してください。
SEO評価はどこまで引き継がれるか
301リダイレクトでは、被リンクなどの評価は基本的に新URLへ引き継がれます。ただし次の点に注意が必要です。
- 反映には数週間かかる。切り替え直後に順位が落ちても、しばらく様子を見る
- 転送先の内容が元と大きく違うと、評価が引き継がれないことがある
- 複数回の転送(A→B→C)を重ねると評価が減衰する。可能な限り1回で終える
- トップページへ一律に転送すると、個別ページの評価は引き継がれない
最後の項目はよくある失敗です。リニューアルで旧ページをすべてトップに転送すると、各ページが積み上げた評価が失われます。1対1で対応するURLへ転送してください。
設定方法
| 方法 | 向いている場面 | 備考 |
|---|---|---|
| .htaccess(Apache) | レンタルサーバーで手軽に | 記述ミスでサイト全体が落ちる |
| サーバー設定(Nginx) | 自前サーバー | 再起動が必要な場合がある |
| CMSのプラグイン | WordPress など | 件数が多いと動作が重くなる |
| アプリ側の設定 | Next.js の config など | コードで管理でき、履歴が残る |
| meta refresh | 推奨されない | 検索エンジンへの伝達が確実でない |
JavaScript による転送も動作はしますが、検索エンジンが解釈するまでに時間がかかります。サーバー側で返す方式を優先してください。
移行時の手順
ドメイン移行やリニューアルでは、次の順序で進めると事故が減ります。
| 順序 | 作業 |
|---|---|
| 1 | 旧サイトの全URLを一覧化する(sitemap.xml やクロールツールで取得) |
| 2 | 各URLの転送先を1対1で決める。対応先がないページは慎重に扱う |
| 3 | ステージング環境で転送を検証する |
| 4 | 本番に反映し、主要URLを実際に叩いて 301 が返ることを確認する |
| 5 | Search Console にアドレス変更を申請する(ドメイン移行の場合) |
| 6 | 新しい sitemap.xml を送信する |
| 7 | 数週間、順位とクロール状況を監視する |
5 は見落とされがちですが、ドメイン移行では効果が大きい手続きです。301 だけに頼るより評価の移行が早く進みます。
よくある失敗
| 失敗 | 起きること |
|---|---|
| 全ページをトップに転送 | 個別ページの評価が失われる |
| 302 のまま放置 | いつまでも旧URLがインデックスされ続ける |
| 転送の連鎖(3回以上) | 評価が減衰し、表示も遅くなる |
| 転送ループ | ページが表示されずエラーになる |
| httpsとwwwの統一漏れ | 同じ内容が複数URLで存在し、評価が分散する |
まとめ
- 301は恒久的な移転で評価を引き継ぐ。302は一時的で評価は移らない
- 戻す予定がなければ301、あれば302
- 転送先は1対1で対応させる。トップへの一律転送は避ける
- ドメイン移行ではSearch Consoleのアドレス変更も併せて行う
よくある質問
301リダイレクトと302リダイレクトの違いは何ですか?
301は恒久的な移転を表し、検索評価が新しいURLへ引き継がれます。302は一時的な移転で、評価は元のURLに残ります。元のURLに戻す予定がなければ301、戻すなら302を選んでください。
リダイレクトでSEO評価は100%引き継がれますか?
301であれば基本的に引き継がれますが、反映には数週間かかります。ただし転送先の内容が元と大きく異なる場合や、転送を何度も重ねた場合は評価が減衰することがあります。
リニューアルで旧ページをすべてトップに転送してもよいですか?
避けてください。各ページが積み上げた評価が失われます。1対1で対応するURLへ転送し、対応先がないページだけ個別に判断してください。
リダイレクトを設定したのに順位が下がりました。
切り替え直後は一時的に順位が変動します。数週間は様子を見てください。それでも戻らない場合は、転送が301になっているか、転送先の内容が元と対応しているか、転送が連鎖していないかを確認してください。