受託加工や部品製造の会社が新しい取引先を探す方法は、紹介、展示会、商社経由が中心でした。どれも大事な経路ですが、自社から相手を選んで接点を作ることは難しい方法です。
この記事では、受託加工・部品製造の会社がフォーム営業を使うときの、送る相手の決め方と見積り依頼につなげる文面を説明します。
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受託加工・部品製造とフォーム営業の相性
受託加工や部品製造の新規開拓は、これまで紹介、展示会、商社経由が中心でした。フォーム営業は、ここに自社から直接、設計・調達の窓口に届く経路を足す方法です。
- 1相手が絞りやすい ── 自社の加工を使う業界(装置メーカー、電機・精密機器など)がはっきりしている。
- 2具体的に書ける ── 材質、加工方法、ロット、納期など、相手が判断できる情報を短く書ける。
- 3一度つながると長い ── 取引が始まれば継続しやすく、1件の価値が大きい。
ただし、すぐに発注につながる手法ではありません。相手に今は案件がなくても、「必要なときに思い出してもらう」ための最初の接点として使うのが現実的です。
送る相手の決め方
| 条件 | 考え方 | 例 |
|---|---|---|
| 業界 | 自社の加工が使われている製品を作る業界 | 機械・産業装置、電機・電子・精密機器、自動車・乗り物 |
| 規模 | 外注を使う規模の会社。自社で同じ加工を内製している大手は外れやすい | 中小〜中堅の装置メーカー |
| エリア | 打ち合わせや納品で行き来できる範囲から。運送で足りるなら広げる | 同じ県と隣の県 |
業界で選ぶときは、その業界が本業の会社を先にします。たとえば「機械」で探すと、機械の販売や修理だけを行う会社も入ってきます。自社で設計・製造している会社を優先してください。リストの作り方の全体は「フォーム営業のリストの作り方」で説明しています。
文面の切り口と例文
製造業の担当者が知りたいのは、頼めるかどうかの判断材料です。会社の沿革や理念より、次の4つを短く書きます。
- 何ができるか:材質、加工方法、大きさや精度の範囲
- どの量からか:1個から、試作のみ、量産まで など
- どのくらいで:見積りの返答までの日数、標準的な納期
- どこで:工場の所在地(近いことは強みになる)
突然のご連絡失礼いたします。金属部品の受託加工のご案内でご連絡しました。
株式会社サンプルの山田と申します。貴社の製品ページで、〇〇装置を自社で設計・製造されていることを拝見しました。
当社は〇〇県〇〇市で、ステンレス・アルミの切削加工を1個から承っています。試作や設計変更の多い部品でも、図面をいただければ〇営業日でお見積りします。
加工の事例と設備の一覧(2ページ)がございます。ご返信いただければお送りします。
ご不要でしたら、その旨をご返信ください。今後のご連絡は控えます。
株式会社サンプル 山田 太郎
電話:00-0000-0000 メール:yamada@example.com
https://www.example.com
例文の内容は架空です。設備や納期は、実際に約束できる範囲で書いてください。ほかの業種の例文は「フォーム営業の例文集」にまとめています。
設計・調達の窓口に、直接届ける
業界・都道府県・資本金で選んだ会社の問い合わせフォームへ送ります。取引先は除外リストに入れておけば、どのリストからも外れます。
フォーム営業 by grip space を見る送らない相手と、気をつけること
- いまの取引先と、商社経由で取引している会社:直接売り込むと、取引先や商社との関係を損ねることがあります。必ず外します。
- 同業の加工会社:業界の条件で外します。協力会社を探す目的なら、文面を分けて送ります。
- 「営業お断り」の会社:調達窓口を別に設けている会社もあります。記載がある会社には送りません。
- できないことを書かない:受けられない精度や納期を書くと、問い合わせが来ても断ることになり、信頼を失います。
送り方のマナーは「問い合わせフォームからの営業|嫌がられない送り方と文面の型」で説明しています。
送った後:見積り依頼につなげる
返信の多くは「資料を送ってほしい」か「今は案件がない」です。資料を送るときは、図面1枚から見積りできることと、見積りの送り先をはっきり書きます。
「今は案件がない」という返信は、断りとは限りません。お礼を伝え、半年後などに新しい設備や事例の案内を送ってよいかを確認しておくと、次の接点になります。はっきり断られた会社には、二度と送りません。返信への対応は「フォーム営業で返信が来たら?」で説明しています。
フォーム営業 by grip space で始めるとき
当社の フォーム営業 by grip space では、この記事の手順を次のように進められます。
- リスト:500万件超の法人データから、業界・都道府県・資本金・上場/非上場で選べます。選んだ業界が本業の会社が先に並びます。手持ちのリストはCSVで取り込めます(ライトプラン以上)。
- 送らない会社:「営業お断り」の記載がある会社には送りません。取引先は除外リストに入れておけば、どのリストからも外れます。「重複送信防止」で日数を決めておくと、その期間内に送った会社にも送りません。
- 文面:会社名の差し込みに加え、ライトプラン以上では、相手の事業に触れた1〜2文をAIが会社ごとに書き足します。
- 反応:自社サイトに計測タグを貼ると、文面のリンクを開いた会社が一覧で分かり、どの対象・文面でクリックが多いかを比べられます。
送れた分だけを数え、毎月50通までは無料で試せます。
よくある質問
受託加工の会社がフォーム営業をしても、発注につながりますか?
すぐに発注につながるとは限りません。相手にその時点で案件がなければ、返信は「今は案件がない」になります。フォーム営業は、必要なときに思い出してもらうための最初の接点として使い、資料や事例で頼めることを伝えておくのが現実的です。
文面には何を書けばよいですか?
材質、加工方法、大きさや精度の範囲、何個から受けられるか、見積りの返答や納期の目安、工場の所在地を短く書きます。担当者が「頼めるかどうか」を判断できる情報を優先し、沿革や理念は資料に任せてください。
商社経由で取引している会社に、直接送ってもよいですか?
避けてください。直接の売り込みは、取引先や商社との関係を損ねることがあります。いまの取引先と商社経由の取引先は、送る前に必ずリストから外してください。
まとめ
- フォーム営業は、紹介・展示会・商社経由に加えて、設計・調達の窓口に直接届く経路になる
- すぐの発注より、必要なときに思い出してもらう最初の接点として使う
- 送る相手は、自社の加工が使われる業界の、外注を使う規模の会社。本業で設計・製造している会社を優先する
- 文面は、材質・加工方法・ロット・納期・所在地を短く。できないことは書かない
- 取引先・商社経由の会社・同業・営業お断りの会社は外す