更新日:2026年8月16日
直帰率とは、サイトを訪れた人のうち、最初に見たページだけを見て他のページへ移らずに離れた人の割合です。「1ページだけ見て帰った人の割合」と考えると分かりやすく、ページの内容が訪問者の期待と合っていたかを測る目安になります。
よく混同されるのが離脱率ですが、両者は分母が違います。また GA4 では定義そのものが変わっており、以前の数字とは比べられません。
この記事では違いを整理し、高いときの改善手順を説明します。
離脱率との違い
| 直帰率 | 離脱率 | |
|---|---|---|
| 分母 | そのページから始まったセッション | そのページを見たセッション全体 |
| 分子 | 1ページだけで終わったセッション | そのページで離れたセッション |
| 見ているもの | 入口としての適切さ | そのページで離れた割合 |
| 高いと問題か | ページによる | ページによる |
具体例で見ます。あるページが 100 セッションに見られ、うち 60 がそのページから始まり、そのうち 40 が 1 ページで終了。さらに他ページ経由で来た 40 のうち 10 がそのページで離脱したとします。
| 指標 | 計算 | 結果 |
|---|---|---|
| 直帰率 | 40 ÷ 60 | 66.7% |
| 離脱率 | (40 + 10)÷ 100 | 50% |
GA4では定義が変わった
従来(ユニバーサルアナリティクス)と GA4 では、直帰の考え方が異なります。
| 旧 UA | GA4 | |
|---|---|---|
| 直帰の定義 | 1ページのみの閲覧 | エンゲージメントのないセッション |
| エンゲージメントとは | — | 10秒超の滞在、2ページ以上の閲覧、CVのいずれか |
| 指標の位置づけ | 主要指標 | エンゲージメント率の裏返し |
GA4 では「1ページしか見なくても10秒以上滞在すれば直帰ではない」扱いになります。記事を読み切って満足した訪問者が直帰に数えられなくなったため、旧 UA より直帰率は低く出ます。過去の数字とそのまま比較しないでください。
ページ種別ごとの目安
| ページ種別 | 目安 | 高くても問題ない場合 |
|---|---|---|
| トップページ | 30〜50% | — |
| サービス紹介 | 40〜60% | — |
| コラム記事 | 60〜80% | 検索意図を満たして完結した場合 |
| ランディングページ | 70〜90% | 1ページ完結型なら正常 |
| 問い合わせ完了 | — | 直帰で正常 |
重要なのは、直帰率が高い=悪い、ではないことです。コラム記事で答えが得られて満足した訪問者は直帰します。問題なのは、次に進んでほしいページで直帰が高い場合です。
高いときの改善手順
| 順序 | 確認すること | よくある原因 |
|---|---|---|
| 1 | 計測が正しいか | タグの二重設置で数字が歪む |
| 2 | 流入元はどこか | 広告の訴求とページ内容がずれている |
| 3 | 表示速度は適正か | 表示に3秒以上かかると離脱が増える |
| 4 | ファーストビューで答えているか | 結論が下のほうにある |
| 5 | 次の導線があるか | 関連記事や問い合わせへのリンクがない |
| 6 | スマートフォンで見やすいか | 文字が小さい、ボタンが押しにくい |
見落とされやすいのが 2 です。広告で「無料」を訴求したのに着地ページで有料プランしか見えない、といった期待とのずれは、ページの品質と関係なく直帰を生みます。
直帰を減らす具体策
- 結論を冒頭に置く:検索して来た人は答えを探している
- 関連記事への導線を本文中に置く:記事末尾だけでは読まれない
- 目次を設置する:長い記事でも欲しい情報に辿り着ける
- 離脱しようとした瞬間に案内を出す:ポップアップで資料や関連ページを提示する
- 表示速度を上げる:画像の圧縮、遅延読み込み
最後から2番目の方法は即効性があります。grip space の離脱防止機能では、ページを離れようとした動きを検知して案内を表示できるため、そのまま帰るはずだった訪問者を引き止められます。詳しくは離脱防止ツールとはをご覧ください。
まとめ
- 直帰率は「1ページだけ見て帰った人の割合」。分母はそのページから始まったセッション
- 離脱率は分母が「そのページを見た全セッション」で別物
- GA4では10秒超の滞在があれば直帰に数えないため、旧UAと比較できない
- 高い=悪いではない。次へ進んでほしいページで高い場合に対処する
よくある質問
直帰率と離脱率の違いは何ですか?
分母が違います。直帰率はそのページから始まったセッションのうち1ページで終わった割合、離脱率はそのページを見た全セッションのうちそのページで離れた割合です。直帰率は入口としての適切さ、離脱率はそのページで離れた割合を見ています。
直帰率は何%以下が理想ですか?
ページ種別によります。トップページは30〜50%、コラム記事は60〜80%、1ページ完結型のランディングページは70〜90%でも正常です。検索意図を満たして完結した場合の直帰は問題ありません。
GA4の直帰率は以前と同じですか?
違います。GA4では「エンゲージメントのないセッション」を直帰と定義し、10秒超の滞在や2ページ以上の閲覧、CVがあれば直帰に数えません。旧ユニバーサルアナリティクスより低く出るため、過去の数字と比較できません。
直帰率が高いとき、まず何を確認すべきですか?
計測の正しさ(タグの二重設置がないか)を確認したうえで、流入元とページ内容がずれていないかを見てください。広告の訴求と着地ページの内容が食い違っていると、ページの品質と関係なく直帰します。