
更新日:2026年8月20日
マーケティングツールと一括りにしても、様々な種類のソフトウェアがあり、目的や機能も様々です。
今回はマーケティングツールについて、どのような種類があるのか、そして目的に沿って選ぶポイントなどをご説明します。
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マーケティングツールの種類
マーケティングツールといえば、mauticのようなマーケティングオートメーションをイメージしますが、マーケティングオートメーションだけでなく、WEB解析や広告の効果測定、営業支援ツールなどもマーケティングツールの部類に入ります。
まずは、一通りどのような種類があるのかをご説明します。
なお、BtoB商材に絞った選び方(各ツールの限界、統合型と単機能の使い分け)はBtoBマーケティングツールの選び方で詳しく扱っています。
| 種類 | 用途 | 解決したい状態 |
|---|---|---|
| WEB解析ツール | WEBサイトのアクセス数や、ユーザのアクセス履歴などのデータが解析できます。 | サイトの現状が数字で分からない |
| 広告効果測定ツール | WEBサイトのアクセスがどの広告経由から来たのか、そしてそのアクセスがCVに結びついているのか。その費用対効果などを可視化できるツールです。 | どの広告が効いているか分からない |
| マーケティングオートメーション(MA) | WEBサイトでの行動に基づき、メール送信やバナー掲出などを、あらかじめ定めたシナリオに沿って実行するツールです。リードの獲得や育成をある程度自動化できます。 | 獲得した見込み客が放置されている |
| 営業支援ツール(SFA) | 営業活動に関する情報を管理できます。顧客や案件、営業活動、商談管理などの機能が備わっており、個々の営業担当の活動を可視化するツールです。 | 商談の進捗が担当者しか分からない |
| 顧客管理ツール(CRM) | 顧客に関する情報を一元管理し、社内で共有できるツールです。顧客満足度の向上や戦略立案等に活用できます。 | 顧客情報が部署ごとに散っている |
| メール配信ツール | メールの一斉配信(メルマガ)や、定期的な自動メール配信ができるツールです。メールアドレスを取得するためのフォーム作成やデータベース作成とセットになっているツールが多いです。 | まとまった数に安定して届かない |
| フォーム・LP作成ツール | 問い合わせフォームやランディングページを、HTMLを書かずに作成・公開できるツールです。入力補助や離脱防止といったCV改善の機能を持つものもあります。 | 流入はあるのに問い合わせが少ない |
右端の列を先に読むと選定が早く進みます。ツールは「機能が多いもの」ではなく「今困っている状態に対応するもの」から入れるのが原則です。MAとSFA、CRMの役割の重なりについてはMAとCRM、SFAの違いで詳しく整理しています。
種類ごとの費用相場と導入の難しさ
同じ「マーケティングツール」でも、費用の桁も、使えるようになるまでの手間も種類によって大きく変わります。おおまかな目安は次の通りです。
| 種類 | 費用の目安 | 導入の難しさ | 効果が見えるまで |
|---|---|---|---|
| WEB解析 | 無料〜月数万円 | 低(タグ設置のみ) | 即日 |
| 広告効果測定 | 月数万円〜 | 中(広告媒体との連携) | 数週間 |
| MA | 月数万円〜数十万円 | 高(シナリオ設計が必要) | 数か月 |
| SFA・CRM | 1人あたり月数千円〜 | 高(入力の定着が必要) | 数か月 |
| メール配信 | 無料〜月数万円 | 低〜中 | 数週間 |
| フォーム・LP作成 | 無料〜月数万円 | 低 | 数週間 |
注意したいのは、費用より「効果が見えるまで」の列です。MAやSFAは、契約した翌月に数字が変わる種類のツールではありません。半年程度は運用しないと判断できないという前提で予算を確保しておかないと、成果が出る前に解約という結果になりがちです。
一方でWEB解析やフォーム改善は、着手した週のうちに数字が動きます。短期で結果を示す必要がある場合は、この2つから入るのが確実です。
無料ツールと有料ツールの違い
マーケティングツールには無料で使えるものが多くあります。ただし「無料=安く済む」とは限りません。差が出るのは主に次の点です。
| 観点 | 無料ツール | 有料ツール |
|---|---|---|
| 機能 | 有料に劣らないものもある | 過不足なく揃っている |
| 設定 | 自力で調べる必要がある | 初期設定の支援があることが多い |
| サポート | 基本的に無し(コミュニティ) | 問い合わせ窓口がある |
| データ量の上限 | 件数・保存期間に制限 | プランに応じて拡張できる |
| 実質のコスト | 担当者の作業時間 | 利用料 |
無料ツールのコストは、金額ではなく担当者の時間として発生します。調べながら設定して2日かかったなら、それは人件費として2日分を支払ったのと同じです。社内に対応できる人がいるかどうかが実質的な判断基準になります。
無料から始めて問題ないのは、タグを入れるだけで動く計測系です。逆にMAやSFAは、無料枠でも設計と運用の手間は変わらないため、無料であることのメリットが出にくい領域です。
目的別に沿ったおすすめのマーケティングツール
とりあえずWEBサイトの状況を知りたい
なにはともあれ、WEBサイトのアクセス状況などを知れれば良いという場合には、Google Analyticsがおすすめです。
Google Analyticsは、Google社が提供する無料のアクセス解析ツールです。アクセス数やユーザー属性など、幅広いデータの収集・分析ができます。
ただ、無料で非常に色々な機能がありますが、使いこなすにはある程度の学習コストが必要です。
CVの計測などする場合にもWEBサイトへJavaScriptの設定が必要だったりと、 高機能な反面、Google Analyticsに対する知識がないと使いこなすのは難しいです。
とはいえ、どれくらいのアクセスがあるかとりあえず知りたいといった内容であれば、WEBサイトにタグを埋め込むだけで簡単にできますので、手軽に導入ができます。
一方でもっと深く分析したい場合は、Google Analyticsを専門としている方に依頼する。
もしくはご自分で学習するなどして対応する必要があります。
もしくは、Google Analytics以外の有料サービスを利用するのが良いと思います。
Adobe社が提供している、Adobe Analyticsは、導入費用は高額になりますが、各企業様に沿った細かなカスタマイズが可能です。
広告の費用対効果が知りたい
リスティングなど複数のWEB広告を積極的に行っている企業様では、どの広告がどれくらいの効果があるのかが気になるところだと思います。
リスティング広告やSNS広告、アフィリエイトなど、それらの広告効果を一元管理できる広告効果測定ツールが向いています。アドエビスなどが代表的です。
この種類のツールは、APIなどを通じて複数の広告媒体と連携ができるので、多数の広告媒体に出稿していて、それらを一元管理したい場合には有効です。
一方で費用はそれなりにしますので、出稿している媒体がさほど多くない場合などは、あまり活用できないかもしれません。媒体が1〜2つであれば、各媒体の管理画面と予算管理だけで足りることも多いです。
問い合わせしてきた顧客に継続的なフォローを行いたい
問い合わせなどで個人情報を取得しているユーザに対し、継続的にメールなどを送信して、購買に結び付けたい場合は、マーケティングオートメーションツールが良いですが、その中でも、Mauticというツールは、WordPressと同じオープンソースなので、自社サーバにインストールすることで無料で使うことができます。
Mauticは、LPやフォームを管理画面から簡単に作成することができ、そしてそのLPやフォームからリードを獲得、獲得したリードに対して、あらかじめ決めたシナリオに沿って自動でメールを送信、継続フォローすることにより、購買に結びつけることを目的としたツールです。
Mauticは無料で使用できますが、他の有料ツールと遜色ない機能が豊富にあります。
ただ、導入する際は、オンプレミスで自社サーバにインストールする必要があるので、サーバやPHPのプログラム知識が必要になります。また別途サーバを用意する必要もあるのでその費用はかかってきます。
また、マーケティングオートメーションの本来の目的である、「顧客を育成する」という点では、色々な機能があり有用ですが、一方で、「顧客を獲得する」という機能はあまりないため、 そもそも問い合わせ数などがあまり少ないサイトには、導入してもあまり効果は見込めないかもしれません。
問い合わせの数そのものを増やしたい
そもそも問い合わせが月に数件しかない状態では、MAを入れても動かす対象がありません。この段階で効くのは受け皿の改善です。
| 打ち手 | 使うツール | 効果の出方 |
|---|---|---|
| 入力項目を減らす | フォーム作成ツール | 離脱が減る。最も安定する |
| 入力補助を入れる | EFO機能 | 入力途中の離脱が減る |
| 見ている人に声をかける | ポップアップバナー・チャットボット | 回遊層の一部を拾える |
| 資料請求の導線を足す | フォーム・LP作成ツール | 問い合わせ以外の接点が増える |
フォームの改善は費用がかからないわりに効果が安定しており、広告を増やす前にやっておくと同じ広告費で得られる件数が変わります。
営業の商談状況を把握したい
商談がどこまで進んでいるのかが担当者の頭の中にしかない、という状態を解消したい場合はSFA・CRMの領域です。ただしこの種類のツールは、入力されなければ何も分かりません。
導入して定着するかどうかは、機能の多さではなく「入力の手間をどこまで減らせるか」で決まります。来訪履歴・資料の閲覧・メールの開封といった自動で貯まる情報の比率を上げ、手入力を減らすほど続きます。詳しくはMAツールが失敗する理由でも触れています。
導入前に決めておく4つのこと
製品ごとの機能比較に入る前に、次の4点を先に決めておくと候補が数個まで絞れます。
| 項目 | 決めること | 決めないとどうなるか |
|---|---|---|
| 解く課題 | どの工程が詰まっているか | 使わない機能に払い続ける |
| 運用する人 | 誰が週に何時間使えるか | 設定が終わらず放置される |
| 判断する数字 | 何がどう変われば成功か | 続けるか止めるか決められない |
| 総額 | 初期費用・オプション・従量分 | 2年目に想定外の額になる |
特に2つ目が重要です。担当が1名の会社が、専任チーム向けの高機能ツールを入れても、使う時間がありません。機能の豊富さより、人数に対して軽いかどうかを優先してください。
4つ目の総額も見落とされがちです。月額だけを見て決めると、初期費用・コンタクト数の従量課金・必要なオプションを足した結果、当初想定の2倍になることがあります。見積は必ず「1年間の合計」で比較してください。
複数のツールを組み合わせるときの注意点
役割が違う以上、複数のツールを併用すること自体は自然です。ただし、ツールが増えると次の作業が毎月発生します。
| 繋がっていないと起きること | 実際の作業 |
|---|---|
| 同じ会社が別々に登録される | 名寄せを手作業でやる |
| 来訪履歴と商談が結び付かない | どの施策が効いたか分からない |
| レポートがツールごとに分かれる | 毎月、手で集計し直す |
| 解約時にデータが分散する | 移行が現実的でなくなる |
この作業は担当者の時間を確実に削ります。機能の差より、この継続コストのほうが効いてくることが多いです。担当が1〜2名の場合は、単機能を並べるより、複数の機能をまとめて持つ一体型を選んだほうが運用が続きます。
逆に専任が複数名いて各領域を作り込めるなら、単機能の最良を組み合わせたほうが機能面では強くなります。判断は機能ではなく人数です。
導入の進め方
ツールを決めてから使える状態になるまでの流れです。
| ステップ | やること | 目安 |
|---|---|---|
| 1. 現状の計測 | タグを設置し、今の数字を記録する | 1日 |
| 2. 課題の特定 | どの工程で失っているかを切り分ける | 2〜4週間 |
| 3. ツールの選定 | 解く課題に対応する候補を数個に絞る | 1〜2週間 |
| 4. 試用 | 無料枠・トライアルで実データを入れて触る | 2週間 |
| 5. 本格運用 | 運用担当と、見る数字を決めて開始する | — |
1を飛ばさないことが重要です。導入前の数字を取っていないと、後から「入れて良かったのか」を検証できません。検証できなければ次の予算も取れません。MAの具体的な導入手順はMAツールの導入手順にまとめています。
よくある失敗と対処
| 失敗 | 原因 | 対処 |
|---|---|---|
| 設定が終わらない | 初期設定の量を見積もっていない | 導入前に必要工数を確認する |
| 入力されない | 入力者に見返りが無い | 手入力を減らし自動記録を増やす |
| 動かす中身が無い | 配信するコンテンツが未整備 | 先に3本分の中身を用意する |
| 効果が判定できない | 導入前の数字が無い | 先に計測を入れておく |
| 担当者が異動して止まる | 設定が属人化 | 設定内容を文書に残す |
いずれも、ツールの性能ではなく導入の順番と運用体制の問題です。多機能なツールに乗り換えても、同じ理由で止まります。乗り換えを検討する前に、まず原因を特定してください。
grip spaceについて
色々なマーケティングツールをご紹介しましたが、無料のものでも有料のものと比べて遜色ない機能があるツールはたくさんあります。 ただ一方で無料のものは、プログラムの知識が必要だったり、学習コストが高いものが多いです。
有料のものは、高機能で使いやすいツールが多いですが、大体は年間100万円を超えるような高価なツールがほとんどです。
当社が開発した、grip spaceは、WEB解析や広告効果測定、マーケティングオートメーションなどの機能を併せ持ったツールで、非常に始めやすい価格帯で提供しております。
| プラン | 初期費用 | 月額 | 主な範囲 |
|---|---|---|---|
| フリー | 0円 | 0円 | 企業解析(来訪企業の可視化) |
| スターター | 0円 | 8,800円 | フォーム・バナー・チャットボット・メール配信 |
| スタンダード | 50,000円 | 25,000円 | 上記+フォーム営業・シナリオ配信・広告/SEO管理 |
※金額はすべて税込です。年額払いで10%、半年払いで5%の割引があります。詳細は料金プランをご確認ください。
また機能面も、Mauticのような、自動でメール送信して顧客を継続フォローする機能やフォームの作成なども簡単にできる機能があります。 そして、「顧客を獲得する」という機能にも力を入れており、ポップアップバナーやポップアップコンテンツ、フォームの離脱防止機能などもあります。
Web解析や広告効果測定も、クロス集計などの細かな設定はできませんが、視覚的なグラフなどで、直感的に状況が理解できるような作りになっております。
まず現状を数字にしたい段階であれば、フリープランで来訪企業の可視化だけを回す使い方ができます。タグを設置した時点からデータが貯まり始めるので、自社にどの工程の課題があるかを確認してから、有料に移すかを判断できます。
もしマーケティングツールをお探しであれば、grip spaceをお試しください。
grip space のフリープランを無料でお試しください。
まとめ
- マーケティングツールは解く課題ごとに別々の製品群があり、同じ土俵では比べられない
- 費用より「効果が見えるまでの期間」を先に確認する
- 無料ツールのコストは担当者の時間として発生する
- 導入前に解く課題・運用する人・判断する数字・総額の4点を決める
- ツールを並べるほど繋ぐ手間が毎月発生することを見込む
- 導入前の数字を取っていないと、入れて良かったかを検証できない
- 担当が1〜2名なら、機能の多さより人数に対する軽さを優先する
主要ツールを製品単位で並べた比較はマーケティングツール比較 2026年版、BtoB商材に絞った選び方はBtoBマーケティングツールの選び方で扱っています。
よくある質問
Q. マーケティングツールは1つに絞るべきですか?それとも複数を組み合わせるべきですか?
WEB解析・広告効果測定・マーケティングオートメーション・営業支援・顧客管理はそれぞれ役割が異なるため、複数のツールを組み合わせて使う企業が多いです。ただしツールが増えるほど連携の手間やコストもかさむため、中小企業ではWEB解析やMA、CRMなど複数機能をまとめて使える一体型ツールを選ぶと運用の負担を抑えられます。
Q. 無料ツールと有料ツールはどこで判断すればよいですか?
Google Analyticsのような無料ツールは高機能ですが、使いこなすには学習コストが必要で、CV計測などにはJavaScriptの設定知識も求められます。有料ツールは操作性やサポートが充実している分、年間100万円を超える価格帯のものも珍しくありません。自社に運用できる人材がいるか、予算がどれくらいかけられるかで判断するのが現実的です。
Q. Mauticのようなオープンソースツールを導入するハードルは高いですか?
Mauticは無料で有料ツールに劣らない機能を持ちますが、オンプレミスで自社サーバにインストールする必要があり、サーバやPHPのプログラム知識、別途サーバ費用も必要になります。また「顧客を育成する」機能は充実している一方「顧客を獲得する」機能は手薄なため、そもそも問い合わせ数が少ないサイトでは効果が見込みにくい点にも注意が必要です。
Q. 何から導入するのが正解ですか?
「今どこで失っているか」が分かる計測から入ります。リードが足りないのか、獲得後に放置されているのか、商談化しないのかで必要なツールが変わるためです。ここを決めずにMAやSFAから入れると、動かす対象のデータが無いまま契約だけが先行します。まずアクセス解析で現状を数字にし、詰まっている工程に対応するツールを足すのが確実な順番です。
Q. 導入して成果が出るまでどれくらいかかりますか?
種類によって大きく異なります。WEB解析は即日、フォーム改善は数週間で数字が動きますが、MAやSFAは数か月かかります。MAは配信するコンテンツの整備、SFAは入力の定着という前提条件があり、契約しただけでは動かないためです。短期で結果を示す必要がある場合は、計測とフォーム改善から着手してください。
Q. grip spaceは他のマーケティングツールと何が違いますか?
grip spaceはWEB解析・広告効果測定・マーケティングオートメーションの機能を併せ持ちながら、月額8,800円(税込)からという始めやすい価格帯で提供している点が特徴です。Mauticのような自動メール送信・フォーム作成に加え、ポップアップバナーやフォームの離脱防止機能など「顧客を獲得する」機能にも力を入れており、視覚的なグラフで直感的に状況を把握できる作りになっています。来訪企業の可視化だけであれば、フリープランから無料で始められます。


