
更新日:2026年10月26日
フォーム営業とは、企業サイトに設置された問い合わせフォームから営業メッセージを送る新規開拓の手法です。電話や訪問と違い相手の時間を拘束せず、担当部署に届きやすい一方で、送信先の選定と文面の質で成果が大きく変わります。
新規顧客の獲得において、テレアポや飛び込み営業に代わる手法として「フォーム営業」が注目されています。
企業のWebサイトに設置されたお問い合わせフォームに直接アプローチするこの手法は、低コストで多くの企業にリーチできる反面、単純な繰り返し作業になりがちという課題もあります。
本コラムでは、フォーム営業の概要やメリット・注意点、やり方の5ステップと、代行・ツールの選び方を整理したうえで、grip spaceの自動化システムと組み合わせることで、どのように営業効率を高められるかを解説します。
フォーム営業の送信は、フォーム営業 by grip space で自動化できます。毎月50通まで無料です。 フォーム営業 by grip space を見る
フォーム営業とは
まず、フォーム営業の基本的な定義と、他の営業手法との違いについて整理します。
フォーム営業の定義
フォーム営業とは、ターゲット企業のWebサイトに設置されているお問い合わせフォームを通じて、自社のサービスや商品を紹介するメッセージを送信する営業手法です。
従来の電話営業(テレアポ)や訪問営業と異なり、オンライン上で完結するため、地理的な制約がなく、全国の企業に対してアプローチすることが可能です。
また、送信する文章(営業文)を事前に準備しておくことで、一定の品質を保ちながら効率よく多数の企業にアプローチできるのが特徴です。
他の営業手法との違い
フォーム営業と他の主要な営業手法を比較すると、以下のような違いがあります。
| 営業手法 | 主な特徴 | コスト |
|---|---|---|
| テレアポ | 即時にコミュニケーションが取れる | 中〜高 |
| 訪問営業 | 対面で信頼関係を構築しやすい | 高 |
| メール営業 | 一斉送信が可能・開封率の管理が可能 | 低 |
| フォーム営業 | 担当者に直接届く・電話番号不要 | 低 |
フォーム営業は、メール営業と同様にコストを抑えながら広範囲にアプローチできる点が優れています。さらに、企業の公式窓口であるお問い合わせフォームを経由するため、担当者に確実にメッセージが届きやすいという利点があります。
フォーム営業のやり方(5ステップ)
フォーム営業は、次の5つの段階で進めます。手作業でもツールでも、流れは同じです。
1. 送る相手を決める
業界・エリア・規模で、自社の提案が役に立つ会社を決めます。いまの取引先に近い会社から始めると、文面も書きやすくなります。当社の運用では、件数を増やすより相手を絞り込むほうが成果に効きました(フォーム営業の実績データ)。
2. リストを作る
会社名・サイトのURL・問い合わせフォームのURLを集めます。フォームが無い会社や「営業お断り」の会社には送れないので、リストに載せた会社のうち実際に送れるのは半分ほどです。当社の実績では、3,877社のリストのうち送れたのは2,025社でした。
3. 文面を作る
「誰の何の課題に効くのか」が最初の数行で伝わるように書きます。送信者の会社名・連絡先と、今後の連絡を断る方法も入れます。文面の型は問い合わせフォームからの営業|嫌がられない送り方と文面の型で紹介しています。
4. 送る
相手の営業時間内に届くように、1日に送る件数を決めて送ります。「営業お断り」の表示がある会社と、すでに送った会社には送りません。
5. 反応を見て直す
商談の件数は月に数件なので、それだけでは良し悪しを判断できません。文面のリンクが押されたかどうか(クリック率)で、文面とリストを比べて直します(効果の測り方)。
フォーム営業を、送るだけで終わらせない
AIがターゲットを提案し、会社ごとに文面を変えて、決めた日に自動で送ります。送れた分だけ数える料金で、毎月50通までは無料。メールアドレスとパスワードだけで登録できます。
フォーム営業 by grip space を見るフォーム営業のメリット
フォーム営業には、特に新規開拓営業において多くのメリットがあります。
低コストで広範囲にアプローチできる
テレアポや訪問営業と比較して、フォーム営業は人件費・移動費などのコストを大幅に抑えながら実施できます。
インターネット上の企業情報とWebサイトさえあれば、北海道から沖縄まで、全国の企業にアプローチすることが可能です。これにより、限られたリソースで最大限のリーチを実現できます。
担当者に直接届きやすい
テレアポでは、電話口の受付担当者に取り次いでもらえないケースが多く、実際の決裁者や担当者にアプローチできないことが課題でした。
一方、お問い合わせフォームへの送信内容は、企業の担当部署や担当者に直接転送されるケースが多いため、意思決定に近い人物にメッセージが届く可能性が高まります。
営業時間を選ばない
テレアポや訪問営業は営業時間内に限られますが、フォーム営業は時間帯を問わず送信できます。
深夜や早朝にまとめて送信準備を行い、翌朝に相手先へ届くよう設定するといった運用も可能です。これにより、営業活動の時間的自由度が高まります。
フォーム営業の課題と注意点
メリットが多い一方、フォーム営業には特有の課題や注意点もあります。
返信率・商談化率が低くなりやすい
フォーム営業は多数の企業に送信できる反面、一般的に返信率は低い傾向があります。受け取る側から見れば「見知らぬ企業からの営業メッセージ」となるため、内容が刺さらなければ無視されることも多いです。
この課題を克服するためには、ターゲットを絞り込み、相手企業の課題や状況に合わせた文面を作成するパーソナライズが重要です。どのくらいの反応が見込めるかは、当社が自社で運用した数字をフォーム営業のCV率・CV単価の実績データで公開しています。
送信作業の工数がかかる
フォーム営業では、企業ごとにWebサイトを開き、フォームを探して入力・送信するという作業を繰り返す必要があります。1社あたりの作業時間は短くても、数十社・数百社となると膨大な工数が発生します。
この問題に対しては、ツールを活用した自動化や、優先度の高いターゲットリストの精査が有効な対策となります。
スパムと判断されるリスク
フォームを通じた一方的な営業メッセージは、受け取る企業によっては迷惑行為と捉えられる可能性があります。
送信先の業種・規模・課題感に合致したメッセージを送る、過度な送信頻度を避けるなど、相手への配慮が求められます。法律面で押さえることは、次の法律とマナーで押さえることで説明します。
法律とマナーで押さえること
フォーム営業について調べると、「特定電子メール法に違反するのでは」という声を見かけます。この法律が対象にしているのは、法律と省令で定める方式の電子メールです。問い合わせフォームからの送信がこれに当たるかどうかは、総務省・消費者庁のガイドラインに明記がありません。
そのため当社は、法律の対象かどうかにかかわらず、次の2点を守ることをおすすめしています。
- 「営業お断り」「広告メールお断り」などの表示がある会社には送らない
- 文面に、送信者の会社名・連絡先と、今後の連絡を断る方法を書く
根拠にした公的な資料と、送るときのマナーは問い合わせフォームからの営業|嫌がられない送り方と文面の型で詳しく説明しています。
※ この節は公的な資料をもとにした一般的な情報で、法的な助言ではありません。判断に迷う場合は、自社の法務担当や弁護士などの専門家にご確認ください。
代行とツール、どちらで始めるか
フォーム営業は、代行会社に任せる方法と、ツールを使って自社で送る方法があります。当社は両方を使いました。1,000社に送った場合の費用(税込)は、代行が約38,500円、ツールが14,800円でした。
- 代行:リスト作りも送信も任せられるので、社内の手間はほとんどかからない。1件ごとに料金がかかるため、件数が増えるほど高くなる
- ツール:月の上限までは同じ料金。その代わり、設定と結果の確認に1日1時間ほどかかる
どちらが合うかは、社内で1日1時間ほどを確保できるかで決まります。請求書の内訳と費用の比べ方はフォーム営業は代行とツールどちらが安い?、代行会社の比較はフォーム営業代行会社おすすめ10選で紹介しています。
ツールの選び方
ツールを比べるときは、次の3点を見てください。
- 料金体系:月額固定か、1通ごとの従量課金か。送れなかった分にも料金がかかるかも確認する
- リストを作れるか:自分で用意するのか、ツールの企業データベースから条件で選べるのか。リスト作りは手作業だと一番時間のかかる工程です
- 送った後が見えるか:送信結果の記録、相手が自社サイトに来たかどうか、重複送信の防止があるか
無料で試すなら、期限があるかと月に何件送れるかも大事です。反応が出るまで数週間かかることもあるので、期限のない無料プランのほうがじっくり試せます。製品ごとの比較はフォーム営業自動化ツール比較7選と無料で使えるフォーム営業ツール8選にまとめています。
効果の測り方
成果として真っ先に見たくなるのは商談や問い合わせの件数ですが、月に数件の間は、1件の増減が「倍増」「半減」に見えてしまい、文面の良し悪しを判断できません。
当社では、最終的な評価は商談・受注の件数で行い、日々の改善はクリック率で判断しています。クリック率は、送れた会社のうち文面のリンクを押した会社の割合です。1社が何度押しても1社と数え、機械によるクリックは除きます。決め方と数え方はフォーム営業の効果測定|CV数では判断できない理由とクリック率で説明しています。
grip spaceの自動化システムとフォーム営業の連携
フォーム営業の送信そのものは、当社のフォーム営業ツールフォーム営業 by grip spaceで自動化できます。AI がターゲットの業界や規模を提案し、500万件超の法人データからリストを作成。相手の事業に触れるひと言を会社ごとに差し込み、決めた日に自動で送ります。送れた分だけを数える料金で、毎月50通までは無料です。
そのうえで、フォーム営業で獲得したリードをそのまま放置せず、grip spaceの自動化システムと連携させることで、商談化率を大幅に高めることができます。
フォーム流入後のナーチャリング自動化
フォーム営業によってお問い合わせや資料請求が来た場合、その後のフォローアップが商談化の鍵を握ります。しかし、営業担当者が手動でフォローアップするには限界があります。
grip spaceのナーチャリング機能を活用することで、フォームからの流入後に自動的なシナリオを設定できます。例えば、資料ダウンロード後に一定期間が経過したリードに対して、自動でフォローアップコンテンツを配信するといった運用が可能です。
これにより、営業担当者の工数を削減しながら、リードの関心を維持・育成することができます。
行動データを活用したパーソナライズ対応
grip spaceは、Webサイトを訪問したユーザーの行動データ(閲覧ページ・滞在時間・流入経路など)を収集・分析します。
フォーム営業のメッセージを受け取った企業の担当者がWebサイトを訪問した際、その行動データをもとにパーソナライズされたコンテンツを提示することが可能です。
例えば、フォーム営業で「コスト削減事例」に言及した場合、その担当者がサイトを訪れた際に、コスト削減関連の事例ページやポップアップコンテンツを優先的に表示する設定ができます。これにより、相手の興味・関心に合わせた体験を提供し、商談化の可能性を高めます。
ポップアップバナーで再訪問時のアプローチを強化
フォーム営業をきっかけにWebサイトを訪れた企業担当者が、すぐには問い合わせに至らないケースも少なくありません。しかし、一度訪問した後に再度サイトを訪れた担当者は、それだけ関心が高いと判断できます。
grip spaceのポップアップバナー機能を活用することで、再訪問したユーザーに対して、タイミングを見計らったCTA(行動喚起)を表示できます。
- 再訪問時に「資料請求」のポップアップを表示する
- 特定ページの閲覧後に「関連資料のダウンロード」を促す
- 離脱しようとした際に「オンライン相談」への誘導バナーを表示する
このように、フォーム営業で生まれた接点を、grip spaceの仕組みで継続的に育てていくことが、効率的な新規顧客獲得につながります。
フォーム営業の送信は、フォーム営業 by grip space で自動化できます。毎月50通まで無料です。 フォーム営業 by grip space を見る
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ここまで、フォーム営業の概要・メリット・課題、やり方と注意点、代行とツールの選び方、grip spaceの自動化システムとの連携方法について解説してきました。
- フォーム営業は、低コストで担当者に直接アプローチできる営業手法。
- 返信率向上のためには、ターゲットを絞り、パーソナライズされた文面が重要。
- 進め方は送る相手を決める → リスト → 文面 → 送る → 反応を見て直すの5段階。「営業お断り」の会社には送らず、文面には送信者の情報と断る方法を書く。
- 代行かツールかは、社内で1日1時間ほどを確保できるかで選ぶ。改善の判断は商談数ではなくクリック率で行う。
- 送信の自動化は フォーム営業 by grip space(毎月50通まで無料)で、フォーム流入後のフォローアップは grip space のナーチャリング機能で自動化できる。
- 行動データやポップアップバナーを活用することで、フォーム営業で得たリードを効率よく商談につなげられる。
grip spaceは、WEBサイト上での、離脱防止や回遊率を上げるためのWEBマーケティングツールになります。
フォーム営業で獲得したリードを無駄にせず、行動や属性によって適切なコンテンツを出し分けることができるため、CV率のアップと営業効率の最大化を同時に実現することが可能です。
フォーム営業の送信から始めたい方は、フォーム営業ツール「フォーム営業 by grip space」(毎月50通まで無料)をお試しください。フォーム営業との連携に限らず、Webマーケティング全体の自動化・効率化をご検討の方は、grip space のフリープラン もご利用いただけます。
よくある質問
フォーム営業はどのように進めますか?
送る相手を決める → リストを作る → 文面を作る → 送る → 反応を見て直す、の5段階です。リストに載せた会社のうち送れるのは半分ほどなので、目標は送れる見込みの数で立てます。詳しくはフォーム営業のやり方をご覧ください。
フォーム営業は法律違反になりませんか?
問い合わせフォームからの送信が特定電子メール法の対象になるかは、ガイドラインに明記がありません。法律の対象かどうかにかかわらず、「営業お断り」の表示がある会社には送らないこと、送信者の情報と断る方法を文面に書くことをおすすめします(法律とマナーで押さえること)。
フォーム営業とは何ですか?
ターゲット企業のWebサイトにある問い合わせフォームから、自社のサービスを紹介するメッセージを送る営業手法です。オンラインで完結するため地理的な制約がなく、全国の企業にアプローチできます。営業文を事前に用意しておけば、品質を保ったまま多数に送れます。
テレアポやメール営業と何が違いますか?
コストが低く、かつ担当者に届きやすい点です。テレアポは即時にやり取りできる反面コストが中〜高、訪問営業は信頼関係を築きやすい反面コストが高くなります。フォーム営業はメール営業と同じく低コストで、企業の公式窓口を経由するぶん担当部署へ確実に転送されやすい利点があります。
フォーム営業の課題は何ですか?
返信率の低さ、送信作業の工数、スパムと判断されるリスクの3つです。返信率はターゲットを絞って文面を相手の状況に合わせることで、工数はツールによる自動化とリスト精査で対処できます。
営業時間外でも使えますか?
使えます。テレアポや訪問営業は相手の営業時間内に限られますが、フォーム営業は時間帯を問わず送信できます。深夜や早朝にまとめて準備し、翌朝に届くよう運用することも可能です。


