Google の機能については、2026年10月時点で Google の公式ヘルプと Google Workspace Updates に書かれている内容をもとにしています(参照先は記事末尾)。画面や提供範囲は変わることがあるため、最新の情報はヘルプでご確認ください。なお、日程調整フォーム by grip space は当社の製品です。
Googleフォームは無料で使えて、URLを送るだけで回答を集められます。日程調整にも使えないか、と考える人は多いはずです。
結論からいうと、Googleフォームで日程調整はできます。ただし、得意なのは「候補日の都合を聞いて集める」ほうで、「空いている枠に先着で予約してもらう」のは苦手です。
この記事では、Googleフォームで日程調整する2つのやり方を手順つきで説明し、標準機能でできること・できないことを、Google の公式ヘルプで確認できた範囲で整理します。
埋まった枠が自動で選べなくなる予約フォームは、日程調整フォーム by grip space で作れます。フリープランは無料です。 日程調整フォームを見る
Googleフォームでの日程調整は2種類ある
「日程調整」と一口にいっても、目的によって向くやり方が違います。
| やり方 | 向いている場面 | 決め方 |
|---|---|---|
| 候補日アンケート型 | 社内会議、懇親会、複数人で1つの日を決める | 全員の回答を見て、主催者が日を決める |
| 予約受付型 | 説明会、面談、個別相談 | 回答者が自分で枠を選び、その場で決まる |
Googleフォームが得意なのは候補日アンケート型です。予約受付型もできなくはありませんが、後で説明する限界があります。
やり方1:候補日アンケート型
複数人の都合を聞いて、全員が出られる日を探すやり方です。
手順1:フォームを作り、名前の質問を置く
Googleフォームで新しいフォームを作り、最初に「お名前」を記述式で置きます。社内向けなら部署名もあると集計しやすくなります。
手順2:候補日を「チェックボックス」か「グリッド」で並べる
候補日の並べ方は2通りあります。
- チェックボックス:候補日を選択肢として並べ、参加できる日を全部選んでもらう。シンプルで答えやすい
- 選択式(グリッド):行に候補日、列に「○・△・×」を並べ、日ごとに1つ選んでもらう。「行けなくはない」も拾える
選択肢には、日付・曜日・時間帯まで書きます(例:「10月28日(火)14:00〜15:00」)。
手順3:締め切りを決めて共有する
回答期限を説明文に書いてから、URLを共有します。Googleフォームでは、指定した日時に回答の受け付けを自動で止めることもできます(後述)。
手順4:回答を集計して日を決める
回答は「回答」タブで集計を確認できます。チェックボックスなら、候補日ごとに何人が選んだかがグラフで出ます。全員分を一覧で見たい場合は、スプレッドシートにつないで確認します。
日が決まったら、参加者にメールやカレンダーの招待で知らせます。この最後の連絡は、フォームの外で行う必要があります。
やり方2:予約受付型
説明会や面談のように、回答者が枠を選んで申し込むやり方です。
手順1:申込者の情報を聞く質問を置く
お名前、メールアドレス、会社名など、必要な項目を置きます。項目は必要なものに絞りましょう。項目の考え方は フォームの項目数 で解説しています。
手順2:枠を「ラジオボタン」か「プルダウン」で並べる
申し込める枠を、選択肢として並べます。1人1枠にするなら、1つだけ選べるラジオボタンかプルダウンを使います。
手順3:受付の終わり方を決める
Googleフォームでは、回答の受け付けを自動で止める設定ができます。2026年1月から段階的に追加された機能で、Google Workspace のアカウントだけでなく、個人のGoogleアカウントでも使えます。
設定は、公開済みのフォームで次のように行います。
- 右上の公開アイコンから「回答を受付中」を開く
- 「終了日または回答数の上限を設定」を選ぶ
- 「特定の日付」で締め切り日時を選ぶか、「回答数で終了」で受け付ける回答数の上限を入れる
この機能は初期状態ではオフなので、フォームを公開したあとに設定します。
画面の表記は Google のヘルプの記載に合わせています。段階的に提供されている機能のため、お使いのアカウントでは表記や場所が異なる場合があります。
注意:上限は「フォーム全体」の回答数
ここで気をつけたいのは、回答数の上限がフォーム全体にかかることです。「10月28日の回は5人まで、29日の回は5人まで」のように、枠ごとの定員は標準機能では決められません。
枠ごとに定員を決めたい場合は、次のどちらかになります。
- 枠ごとにフォームを分ける(1回1フォームにして、それぞれに回答数の上限をかける)
- アドオンを使う(Google Workspace Marketplace には、定員に達した選択肢を自動で消せるとするアドオンがあります。Google の標準機能ではなく、提供元が別の拡張機能です。料金や必要な権限は、使う前に確認してください)
Googleフォームでの日程調整の限界
ここまでの手順で分かるとおり、Googleフォームは「回答を集める」道具です。日程調整のために作られたものではないため、次のような限界があります。
1. カレンダーの空きを読み取れない
Googleフォームの選択肢は、自分で書いた文字です。担当者のカレンダーに別の予定が入っても、標準機能ではフォームの選択肢は変わりません。予定が入った枠は、手で選択肢から消す必要があります。
2. 枠ごとの定員を標準機能で管理できない
前の章のとおり、回答数の上限はフォーム全体にかかります。また、Google のヘルプでは、複数の人が同時に回答した場合、上限を超えて受け付けられることがあるとも案内されています。先着順の予約で「定員ぴったり」を守りたい場合には、注意が必要です。
3. 予約がカレンダーに入らない
標準機能では、回答が届いても、担当者のGoogleカレンダーに予定が登録されるわけではありません。回答を見て、自分でカレンダーに入れる作業が残ります。
4. 会議URLの発行や確認の連絡は別作業
オンラインの面談なら、ZoomやGoogle Meetの会議を作り、URLを相手に送る必要があります。これもフォームの外で行います。キャンセルや日時変更の連絡も、メールで個別に受けることになります。
Apps Script(Google のスクリプト機能)を使えば、こうした作業の一部を自動にすることはできます。ただし、作った人しか直せない仕組みになりやすく、担当者が変わったときに困ることがあります。
限界をどう補うか
候補日アンケートなら、Googleフォームで十分
複数人で1つの日を決める社内会議や懇親会なら、Googleフォームで十分です。回答を見て主催者が決め、全員に連絡すれば済みます。
1対1の予約なら、Googleカレンダーの予約スケジュール
面談や相談を1対1で受けるなら、Googleカレンダーの予約スケジュールが向いています。予約を受ける時間を決めて予約ページを作ると、相手は空いている時間から選んで予約でき、予約はカレンダーに追加されます。他の予定と重なる時間は予約ページでブロックされます。
個人のGoogleアカウントなら、予約ページを1つ無料で作れます。リマインダー メールの自動送信や、予約ページを2つ以上作る機能などは、Google Workspace や Google One の対象プランで使えます。使い方は Googleカレンダーで予約を受け付ける方法 で説明しています。
問い合わせと予約を一緒に受けるなら、日程調整フォーム
商談や個別相談の申し込みのように、相談内容などを聞いたうえで日程まで決めたい場合は、フォームの中に予約カレンダーを置ける日程調整フォームが向いています。予約フォームの作り方は 予約フォームの作り方 で解説しています。
当社の 日程調整フォーム by grip space では、次のことができます。Googleフォームで手作業になっていた部分に対応しています。
| Googleフォームで手作業になる部分 | 日程調整フォーム by grip space |
|---|---|
| 予定が入った枠を選択肢から消す | 担当者のGoogleカレンダーと連携すると、予定が入っている時間は予約枠に表示されない(ライトプラン以上) |
| 枠ごとの定員の管理 | 各時間帯の最大受付数を決められ、上限に達した枠は自動で選べなくなる。同時に申し込まれても上限を超えない |
| 予約をカレンダーに入れる | 予約が入ると担当者のGoogleカレンダーに予定が自動で登録される(ライトプラン以上) |
| 会議URLの発行と送付 | 予約ごとにZoomまたはGoogle Meetの会議を作成し、参加URLを確認メールに差し込める(ライトプラン以上) |
| 確認とキャンセルの連絡 | 確認メール・社内への通知・予約した方によるキャンセルの受け付けは全プラン共通 |
ほかにも、曜日ごとの受付時間、「何日後から」「何日先まで」受け付けるか、祝日を受け付けないといった設定ができます。お問い合わせなど、予約カレンダーを置かないふつうのフォームも同じ画面で作れます。
フリープランは無料で、フォーム1つ・月20件の回答まで使えます。Googleカレンダー・Zoom・Google Meetとの連携はライトプラン(月1,980円・税込)以上で、ライトプランは14日間無料で試せます。
問い合わせと同時に、商談日まで決まります
フォームに予約カレンダーを置くと、担当者のGoogleカレンダーの空きだけを表示し、Zoom・Google MeetのURLまで自動で発行します(ライトプラン以上)。フリープランは無料で、フォーム1つ・月20件の回答まで使えます。
日程調整フォームを見るどれを選ぶか
| 目的 | 向いている方法 |
|---|---|
| 社内会議・懇親会など、複数人で1つの日を決める | Googleフォーム(候補日アンケート型) |
| 回数の少ない説明会で、回ごとにフォームを分けても困らない | Googleフォーム(回ごとに回答数の上限) |
| 自分ひとりで1対1の予約を受ける | Googleカレンダーの予約スケジュール |
| 相談内容と日程を一緒に受け、会議URLまで自動で送りたい | 日程調整フォーム |
無料で済むなら、それに越したことはありません。まずGoogleフォームや予約スケジュールで始めて、手作業が負担になってきたら日程調整ツールを検討する、という順番でも遅くはありません。ツールの見方は 日程調整ツールの選び方 や 日程調整ツールの比較 にまとめています。
まとめ
- Googleフォームで日程調整はできる。得意なのは候補日アンケート型
- 予約受付型にも使えるが、回答数の上限はフォーム全体にかかり、枠ごとの定員は標準機能では決められない
- 締め切り日時や回答数の上限で受け付けを自動で止める機能は、個人のGoogleアカウントでも使える
- 標準機能では、カレンダーの空きを読めない、予約がカレンダーに入らない、会議URLの発行が別作業、という点は残る
- 1対1の予約は予約スケジュール、問い合わせと予約を一緒に受けるなら日程調整フォームが向いている
よくある質問
Googleフォームで先着順の予約を受け付けられますか?
フォーム全体の回答数に上限をかけることはできます。ただし、枠ごとの定員は標準機能では決められません。また、複数の人が同時に回答すると、上限を超えて受け付けられることがあると Google のヘルプで案内されています。枠ごとに先着で受けたい場合は、回ごとにフォームを分けるか、アドオンや日程調整ツールを検討してください。
Googleフォームで、埋まった選択肢を自動で消せますか?
標準機能ではできません。Google Workspace Marketplace には、定員に達した選択肢を自動で消せるとするアドオンがあります。アドオンは Google 以外の提供元が作っているものなので、料金や必要な権限を確認してから使いましょう。
Googleフォームの回答をGoogleカレンダーに自動で登録できますか?
標準機能では登録されません。回答を見て手でカレンダーに入れるか、Apps Script などで仕組みを作る必要があります。予約をそのままカレンダーに入れたい場合は、Googleカレンダーの予約スケジュールや、カレンダーと連携できる日程調整ツールのほうが手間がかかりません。
回答の受け付けを自動で締め切る方法はありますか?
あります。公開済みのフォームで「回答を受付中」を開き、「終了日または回答数の上限を設定」から、締め切りの日時か回答数の上限を設定できます。個人のGoogleアカウントでも使えます。
