商談や打ち合わせの日程は、メールで決めることが多いはずです。ところが、候補日を送って、返事を待って、埋まっていたらもう一度出し直す。この往復だけで数日かかることがあります。
この記事では、相手が一度で返信できる日程調整メールの書き方を、そのまま使える例文と一緒にまとめます。後半では、メールの往復そのものをなくす方法も紹介します。
メールの往復をなくす方法は、日程調整フォーム by grip space のページでご紹介しています。フリープランは無料です。 日程調整フォームを見る
日程調整メールで先に決めておくこと
書き始める前に、次の4つを決めておきます。ここが曖昧だと、相手から質問が返ってきて往復が1回増えます。
- 目的:何の打ち合わせか(初回のご説明、お見積りのご説明、定例など)
- 所要時間:30分か、60分か
- 形式:訪問、来社、オンライン(Zoom・Google Meet など)のどれか
- 参加者:自社から誰が出るか。相手に誰を呼んでほしいか
所要時間と形式が書かれていないと、相手は予定を確保できません。「1時間程度、オンラインで」と一言あるだけで、返信の速さが変わります。
日程調整メールの基本の書き方
件名は「用件+日程調整」がひと目で分かるように
相手の受信箱には多くのメールが届きます。件名だけで何のメールか分かるようにします。
- 【日程調整のお願い】〇〇のご説明(30分・オンライン)
- 〇〇の件|お打ち合わせ日程のご相談
返信が続いても件名は変えずに「Re:」のままにしておくと、相手があとから探しやすくなります。
候補日は3〜5つ、日付・曜日・時間帯まで書く
候補が1つだけだと、合わなかったときにやり直しになります。多すぎると相手が選ぶのに疲れます。3〜5つ程度が目安です。
書き方のポイントは次のとおりです。
- 日付には曜日を添える(「10月28日(火)」)
- 時間は幅で出すと相手が選びやすい(「13:00〜17:00のうち1時間」)
- 候補は数日に分散させる(同じ日に固めない)
- 候補日は1週間以上先まで入れておく(直近だけだと埋まっていることが多い)
- 送ったあと、その時間は自分の予定を仮押さえしておく
最後の仮押さえを忘れると、相手が選んだ時間に別の予定が入っていた、ということが起きます。これが再調整のいちばん多い原因です。
返信しやすい形にする
相手が「どう返せばいいか」で迷わないようにします。
- 候補に番号を振り、「番号でお知らせください」と書く
- 「いずれも難しい場合は、ご都合のよい日時をいくつかお知らせください」と逃げ道を書いておく
- 返信の期限を書く場合は、やわらかく書く(「〇日ごろまでにお知らせいただけますと幸いです」)
そのまま使える日程調整メールの例文
社名・氏名・日時は差し替えてお使いください。
例文1:自分から候補日を出す(社外・初回)
件名:【日程調整のお願い】〇〇のご説明(30分・オンライン)
株式会社〇〇
〇〇部 〇〇様
お世話になっております。株式会社△△の□□です。
このたびはお問い合わせいただき、ありがとうございます。
〇〇についてご説明のお時間をいただきたく、ご連絡いたしました。
下記の候補から、ご都合のよい日時を番号でお知らせいただけますでしょうか。
・所要時間:30分程度
・形式:オンライン(Zoom)※URLは日程確定後にお送りします
1. 10月28日(火)10:00〜12:00
2. 10月29日(水)14:00〜17:00
3. 10月31日(金)13:00〜16:00
4. 11月4日(火)10:00〜17:00
いずれも難しい場合は、ご都合のよい日時をいくつかお知らせください。
何卒よろしくお願いいたします。
例文2:相手に候補日をもらう
相手が役職者で予定が埋まりやすい場合や、こちらの予定に余裕がある場合は、相手に候補を出してもらうほうが早く決まります。
〇〇の件で、30分ほどお打ち合わせのお時間をいただけますでしょうか。
来週から再来週にかけて、ご都合のよい日時を2〜3つお知らせいただけますと幸いです。
こちらで合わせて調整いたします。
例文3:相手が候補から選んでくれたときの返信(確定)
確定メールには、日時・形式・場所またはURL・参加者をもう一度まとめて書きます。相手はこのメールだけ見れば当日参加できる状態にします。
ご返信いただき、ありがとうございます。
下記の日程で承知いたしました。
・日時:10月29日(水)15:00〜15:30
・形式:オンライン(Zoom)
・URL:https://〜
・弊社参加者:□□、◇◇
当日はどうぞよろしくお願いいたします。
例文4:相手から候補日をもらったときの返信
候補日をお知らせいただき、ありがとうございます。
それでは、11月5日(水)14:00〜15:00でお願いできますでしょうか。
改めて招待とURLをお送りいたします。
例文5:提示された候補がすべて合わないとき
断るだけで終わらせず、こちらの代わりの候補を必ず添えます。
候補日をお知らせいただき、ありがとうございます。
大変申し訳ございませんが、いただいた日時はいずれも先約があり、調整が難しい状況です。
恐れ入りますが、下記の日程はいかがでしょうか。
1. 11月6日(木)10:00〜12:00
2. 11月7日(金)13:00〜17:00
例文6:確定した日程を変更したいとき
こちら都合の変更は、理由を簡潔に添え、お詫びを先に書きます。新しい候補も同じメールで出します。
10月29日(水)15:00からのお打ち合わせにつきまして、
弊社都合で大変恐縮ですが、日程の変更をお願いできますでしょうか。
急な社内対応が入り、当日の参加が難しくなりました。
ご迷惑をおかけし申し訳ございません。
代わりの候補として、下記はいかがでしょうか。
(候補日を記載)
例文7:前日のリマインド
明日10月29日(水)15:00からのお打ち合わせについて、念のためご連絡いたしました。
参加URLはこちらです:https://〜
ご都合が悪くなった場合は、お気軽にお知らせください。
よくある失敗と防ぎ方
| 失敗 | 起きること | 防ぎ方 |
|---|---|---|
| 所要時間・形式が書いていない | 相手から質問が返ってくる | 最初のメールに必ず書く |
| 候補が近い日だけ | 全部埋まっていて再調整 | 1週間以上先まで分散させる |
| 仮押さえをしていない | 相手が選んだ時間に別の予定が入る | 送った候補はカレンダーに仮で入れる |
| 確定メールにURLがない | 当日「URLはどこですか」と連絡が来る | 確定メールに日時とURLをまとめる |
| 複数人の予定を確認せずに出す | 社内の同席者が出られない | 同席者全員の空きを見てから出す |
メールの往復が減らない理由
書き方を工夫しても、往復がゼロになるわけではありません。理由は仕組みにあります。
- 候補を出す側は、相手の予定が見えない
- 相手は、こちらの候補以外の空きが見えない
- 返信を待つあいだも、こちらの予定は動き続ける
つまり、お互いに相手のカレンダーが見えないまま、文字でやり取りしている状態です。返事を待つ1日、2日のあいだに、相手の関心が冷めることもあります。問い合わせから商談までの時間をどう縮めるかは、初回商談の進め方でも触れています。
メールの往復をなくす方法
往復をなくすには、相手に空いている時間を見せて、その場で選んでもらう形に変えます。方法は大きく2つあります。
方法1:予約ページのURLをメールで送る
Googleカレンダーの「予約スケジュール」や、日程調整ツールで予約ページを作り、そのURLをメールに貼ります。相手は空いている時間を押すだけで予約が確定します。
メール文面は短くなります。
下記のページから、ご都合のよい日時をお選びください。
空いている時間だけが表示されます。
https://〜
Googleカレンダーの予約スケジュールは、個人のGoogleアカウントなら予約ページを1つ無料で作れます。使い方は Googleカレンダーで予約を受け付ける方法 で説明しています。ツールの選び方は 日程調整ツールの選び方 や 日程調整ツールの比較 にまとめています。
方法2:問い合わせフォームの中で日程まで決めてもらう
そもそも日程調整メールが必要になるのは、「問い合わせを受け付ける」と「日程を決める」が分かれているからです。問い合わせフォームの中に予約カレンダーを置けば、送信と同時に日程が決まります。
この形にすると、次のやり取りがなくなります。
- 問い合わせのお礼と、候補日を出すメール
- 相手の返信待ち
- 確定の連絡と、会議URLの送付
フォームの項目が増える分、入力の負担には気を配る必要があります。項目の絞り方は フォームの項目数 や EFOの考え方 を参考にしてください。予約フォームそのものの作り方は 予約フォームの作り方 で解説しています。
日程調整フォーム by grip space でできること
当社の 日程調整フォーム by grip space は、フォームに予約カレンダーを置ける日程調整フォームです。
- 来訪者は日付を選び、空いている時間を押すだけで予約できます
- 担当者のGoogleカレンダーと連携すると、予定が入っている時間は予約枠に表示されません。予約が入ると担当者のGoogleカレンダーに予定が登録されます
- 予約ごとにZoomまたはGoogle Meetの会議URLを発行し、確認メールで届けます
- 予約した方は、確認メールのリンクから自分でキャンセルできます
- 公開URLを共有することも、埋め込みタグで自社サイトのページ内に置くこともできます
日程調整メールに公開URLを貼って使うこともできます。フリープランは無料(フォーム1つ・月20件の回答まで)です。Googleカレンダー・Zoom・Google Meetとの連携はライトプラン(月1,980円・税込)以上で使え、ライトプランは14日間無料で試せます。
問い合わせと同時に、商談日まで決まります
フォームに予約カレンダーを置くと、担当者のGoogleカレンダーの空きだけを表示し、Zoom・Google MeetのURLまで自動で発行します(ライトプラン以上)。フリープランは無料で、フォーム1つ・月20件の回答まで使えます。
日程調整フォームを見るメールで調整したほうがよい場面もある
すべてを予約ページに置き換える必要はありません。次のような場面では、メールで丁寧に調整するほうが向いています。
- 相手が役職者で、こちらから候補を出すより相手に合わせたいとき
- 社外の複数社が参加する会議
- 長くお付き合いのある取引先との定例
「最初の商談はフォームや予約ページで、関係ができてからはメールで」と使い分けると、手間と印象のバランスが取りやすくなります。オンライン商談の当日の進め方は オンライン商談の進め方 で解説しています。
まとめ
- 日程調整メールは、目的・所要時間・形式・参加者を先に決めてから書く
- 候補日は3〜5つ、曜日つきで数日に分散させ、送ったら仮押さえする
- 確定メールには、日時・形式・URL・参加者をまとめて書く
- 往復が減らないのは、お互いに相手の空きが見えないから
- 予約ページのURLを送るか、フォームの中で日程まで決めてもらうと往復がなくなる
よくある質問
日程調整メールで出す候補日はいくつがよいですか?
3〜5つ程度が目安です。1つだけだと合わなかったときにやり直しになり、多すぎると相手が選びにくくなります。曜日を添え、数日に分散させて出すと決まりやすくなります。
候補日は何日先まで出せばよいですか?
直近の数日だけだと、相手の予定が埋まっていることがあります。翌週から再来週あたりまで含めておくと、一度で決まりやすくなります。急ぎの場合は、その理由を一言添えましょう。
相手から返信がないときは、どうすればよいですか?
数日たっても返信がなければ、「先日お送りした日程の件ですが」と短く再送します。そのときに候補日を更新しておくと、相手はそのまま選べます。仮押さえしていた予定は、再送のタイミングで見直しましょう。
日程調整をメールではなくURLで送るのは失礼ですか?
予約ページのURLを送ること自体は、ビジネスでも広く使われています。気になる場合は「ご都合のよい日時をこちらからお選びいただけます。ページで合う日時がなければ、メールでお知らせください」と一言添えると、相手に選択肢を残せます。

